本日21時30分に米CPIコア指数の発表があります。市場予想は、前月比0.3%(前回0.2%)、前年比3.0%(同2.9%)です。既に市場がインフレを警戒しているため、市場予想通り、若しくはそれ以上ならば、ドル円は堅調な動きを見せることでしょう。仮に、市場予想を下回る内容ならば、一気にドル安・円高に動くことでしょう。
〈日本休日中の出来事〉
9日、ボウマンFRB副議長は、年内に3回の利下げを実施すべきだとの見解を示しました。そして、ブルームバーグが2人の当局者の話として、来年5月に任期が切れるパウエルFRB議長の後任に、ボウマン氏も候補の一人であると報じました。
トランプ米大統領は11日、対中関税の一部を再び90日間延長するための大統領令に署名したと、複数のメディアが報じました。
全てが市場にとって、ポジティブに受け止められたようです。
【大阪金】
大阪金は、16247円まで反発したものの、その後失速しました。8月15日に予定されている米ロ首脳会談や、トランプ大統領による金地金への関税否定などで、利益確定売りが出たように思えます。
繰り返しになりますが、地政学的リスクは上振れ要因であり、継続性に欠く材料と考えます。それよりも、トランプ関税による各国の財政拡張や、米国の減税法案、利下げ期待などが金価格を底堅くしていると思われます。
考えることは一つです。前日安値を終値で下回らない限り、買い玉維持です。仮に、下回った場合は、一旦買い玉を決済するのも選択肢の一つです。(個々の投資スタイルでトレードしてください)
【大阪白金】
大阪白金は、底堅く推移しました。ここ数日間、プラチナ現物価格は1300~1350ドルで推移しています。1300ドル前半では、未だ買いが入りやすいようにも思えます。
繰り返しになりますが、①銅価格への50%関税が加工製品のみということ②ロシアへの制裁がやや後退したこと③世界ETF保有残高が減少していること④中国実需筋の買いがやや落ち込み始めていることなどにより、プラチナ現物価格の上値が重くなっていると判断しております。
しかしながら、下落する要因もありません。米国経済が悪化していないことや、利下げ期待が浮上していることから、金融商品すべてにおいて下値サポートしていると考えます。ただし、私個人的な意見ではありますが、トランプ関税の影響は徐々に世界経済を減速させると考えます。そのようになれば、工業品用途の高いプラチナを積極的に買っていくとは思えません。
もうしばらくは、揉み合いを演じるように思えますが、私は売るタイミングを狙っております。
【日経225】
日経225は43000円まで上昇し、高値更新しました。正直、本日の会員サイトでは、42000円以下は買い方針と提案しましたが、42100円台までしか下げずに、その後上昇しました。なぜ、このような上昇を演じているのかです。おそらく、海外投資家のショートカバーがメインのように思います。
先週末、日本企業の決算発表がピークとなり、8日時点のEPS(1株当たりの純利益)が2424.38円で推移したことから、日経平均PER(株価収益率)は17.25倍まで上昇しています。現在42700円近辺で推移していることから、EPSが横ばいであれば、17.61倍になります。
この数字は、昨年高値を付けた7月11日の17.58倍に匹敵します。つまり、過熱していることを意味します。よって、売りは考えないものの、高値を追いかけて買うのも控えたいと思います。
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