25日移動平均線から今後のストーリーをイメージ。19:00

ウクライナ大統領府は19日、米国や欧州の首脳会談後、ロシア側が米国を交えたウクライナとの3者会談の開催を提案してきたと発表しました。ロシアとウクライナとの首脳会談について、ドイツのメルツ首相は「今後、2週間以内に開催される予定だ」と述べました。

 明日からジャクソンホール会議が行われます。注目されるパウエルFRB議長の講演は、日本時間22日23時の予定になります。市場は、かなりハト派的な動きとなっているため、予想よりハト派でなければ、ドル高・円安に反応する可能性があります。

【ドル円】

 私は、先日ドル円の予想レンジを144円~149円としました。その理由としては、①投機筋の18万枚近くあった円買いポジションが、7万4000枚まで減少したこと②FRBによる利下げ観測③8月1日の大陰線が円安ブレーキになったなどの見方からになります。

 ①は、投機筋がかなり円を買っていたため、以前は円高に動きにくいと判断していました。過去のブログを見てもらうと分かりますが、ドル円143円前後で推移している時に、いずれ146円~148円までの円安があると予想していました。なぜならば、投機筋が永遠に円を買い続けることは不可能だからです。投機筋は必ず反対売買で決済します。その円買いポジションが、半分以下まで減少しています。このようになると円買いポジションの巻き戻しも不発に終わると予想します。

 ②は、市場は年内2回の利下げを予想しています。それなのに市場の反応は限定的です。おそらく、日銀の利上げが遠のいているからでしょう。しかしながら、FRBは利下げ余地があり、日銀は利上げ傾向にあります。このような観点から、円安に動きにくいと考えるべきでしょう。

 ③は以前のブログでも指摘しましたが、高値圏での大陰線は相場のブレーキ役になります。つまり、8月1日の大陰線は上抜けることができないと予想しています。

 よって、引き続きドル円は144円~149円を予想し、146.20円を下回ると144円を窺う動きが予想されます。

こちらのチャートをご覧ください。

 こちらのチャートは、ドル円日足になります。基本中の基本ですが、赤い線は25日移動平均線になります。繰り返しになりますが、移動平均線の解釈はポジションの値洗い評価です。つまり、25日線よりも価格が高いようならば25日間の買い方の値洗いがプラス評価であり、安いようであればマイナス評価ということになります。この25日線の向きも重要になります。

※テクニカル指標は、いくつか組み合わせることにより、確率を上げることができます。絶対当たるテクニカル指標はありません。

【大阪金】

 大阪金は、やはり上値の重い展開になりました。昨日もお伝えしたように、下値サポート要因はあるものの、上昇要因に乏しいと考えます。相場は値ごろではありません。美人投票です。さすがの金も投資家が買わなければ、上昇し続けることはありません。私自身、上昇するために下振れが必要と考えます。

 こちらのチャートは、大阪金日足になります。赤い線は、ドル円と同じ、25日移動平均線になります。25日線を下回っております。つまり、25日間買っていた投資家の値洗い評価がマイナスということになります。マイナスになると、どのような行動に動くか予想できると思いますが、リスク管理を徹底している投資家は決済売りをします。

よって、まだ様子見とします。

【大阪白金】

 大阪白金は、ようやく上値が重くなってきました。基本、戻ったところは売りと考えます。昨日も指摘したように、2日間前日安値を下回って終えました。そのため、前日の陰線は上抜けないと考えます。あとは、プラチナ現物価格次第です。

 17時40分時点のNYプラチナ価格は1316.5ドルに対し、現物価格は1316.5ドルと、同水準まで価格差が縮小しました。現物価格が堅調といった解釈もできますが、ここ最近のレンジ下限まで水準を切り下げています。昨日も伝えたように、中国実需筋の買いが以前より弱回ったことや、ETFの買いが入っていないことから1300ドルを近い将来割り込んでくると予想します。

 こちらのチャートは、大阪白金日足になります。こちらも25日移動平均線を重ね合わせています。その25日線の向きが変化しております。つまり、相場の上昇力は弱回っていると考えます。

【日経225】

 日経225は、ようやく上昇一服となりました。

 このチャートは、日経225ミニ日足になります。こちらのチャートを見ていただくとお分かりになる通り、4月のトランプ関税ショック以降、25日線を上回ってから常に25日線を下値サポートにして上昇しております。つまり、42000円を維持するか否かが重要と考えます。終値ベースで42000円を維持できないようならば、4か月の上昇相場がいったん終了したと考えて良いでしょう。

もうしばらく様子見とします。

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