昨日22時45分に発表した米PMI総合(購買担当者景気指数)が、市場予想を上回り、昨年12月以来の高水準になったことから、FRBによる9月利下げ観測が後退し、ドル高円安の動きになりました。正直、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演前に、148円台までドル円が反発するとは思いませんでした。
そして、複数のウクライナ・メディアは21日、ゼレンスキー大統領はプーチン大統領との会談に臨む用意があると改めて強調し、ロシア側が拒否した場合は、米国に追加制裁などで圧力を強めるよう求める考えを示していると、報じました。
本日、国内CPI(消費者物価指数)が、市場予想を上回り、日銀による利上げ観測が強まったものの、前回よりも低下したこともあり、相場への反応は限定的と考えます。
【大阪金】
大阪金は反発し、16000円を維持しました。ウクライナとロシアとの停戦交渉が難航し、地政学リスクが再燃したと言われていますが、金現物はほとんど買われておりません。むしろ、昨日の15時45分に比べ金現物価格は、10ドル安くなっております。つまり、本日の大阪金反発は、円安の影響が大きいということになります。
とは言え、大阪金が16000円を回復し、尚且つ前日高値を上回って終え、本日パウエルFRB議長の講演を控えていることもあり、引き続き様子見とします。しかも、来週26日は大阪金8月限の納会日ということもあるため、来週27日以降から考えていくつもりです。
繰り返しになりますが、新規売りは一切考えておりません。常に買い場探しです。
【大阪白金】
大阪白金は、本日堅調な動きを見せました。本日、前日高値を終値ベースで上回ったため、5800円台の売り玉はいったん損決済となりました。私が思うには、ロシアへの制裁強化で反応したのは、プラチナとパラジウムだったように思います。おそらく、アルゴリズム取引で、『ロシア制裁』がヒットしたように思います。私の予想通り、この材料で反発したのであれば、上昇し続けるネタではありません。
とは言え、前日高値を上回って終えたため、一旦様子見たいと思います。
昨日も述べましたが、そう遠くない将来(近い将来)、プラチナ現物価格は1300ドルを下回ると予想しています。詳しい内容は、昨日のブログをご覧ください。
https://first-traders.com/metal/18213/
こちらのチャートは、プラチナスポット日足になります。4月7日を起点として①の上昇トレンドがスタートしました。その後5月19日のWPICプラチナ需給レポート(ロンドン・プラチナウィーク)をキッカケに②上昇トレンドへ移行しました。しかし、トランプ政権が銅への輸入関税50%を加工品のみにしたことや、ロシア制裁の影響が限定的であったこともあり、7月30日に大幅下落し、②の上昇トレンド(下値サポートライン)を下抜けました。そういった流れの中で、今は③下降トレンド(レジスタンスライン)が、存在し始めたと考えております。
私自身、7月のチャートは、存在しなくても良かったと考えております。7月は、プラチナの材料というより、間接的な材料で1486ドルまで買われた月です。そのため、7月30日の大陰線が、7月相場を否定している現れと考えます。そのような見方をすると、大阪白金7月31日の大陰線がキーとなり、6000円を維持することは困難と考えるべきでしょう。
ちなみに、17時10分時点のNYプラチナ価格は1349ドル、プラチナ現物価格は1347.7ドルで推移しています。
【日経225】
日経225は、上値の重い展開になりました。本日8時30分に発表した国内CPIが市場予想を上回ったことから日銀による利下げ観測が高まり、それに加え、昨日公表した海外投資家の現物株と株価指数先物を合わせた売買動向(8月15日まで)が、1兆7500億円の買い越しだったこともあり上値が重くなったのかもしれません。しかも、日経平均のEPS(一株当たりの純利益)が2414円で推移し、PER(株価収益率)が依然として17.6倍と高水準であることも、上値の重い要因となったのでしょう。世界的に投資資金は、株式市場へ流入しているようです。
色々と挙げるときりがありませんので、結論からお伝えしますと、売り場を探しております。私が気になっていることは、①短期トレンドの変化②海外投資家の大量買いポジション③PERが17倍台です。
ただし本日、パウエルFRB議長の講演も控えているため、本日も様子見たいと思います。
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