東京金、FOMC議事録で変わるか!?

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上記のチャートは、NY金の日足になります。白で印を付けていますのが、昨年12月・今年2月・3月のFOMCになります。昨年12月は0.25%の利上げを決定、今年2月は利上げ見送られ、3月に0.25%利上げを決定しました。利上げを意識されると、NY金は1200ドルまで売られるのが理解できます。それでは、日本時間6日午前3時に発表されますFOMC議事録が公表されますが、市場の反応はどうなるか、考えていきたいと思います。

これはあくまでも私の見方になりますが、2月のFOMC議事録は2月23日に公表されました。その時の内容を、ピックアップしてみます。

  • 幾人かの参加者は景気が予想通りなら利上げはかなり早期になると予想
  • 大半の参加者は緩やかな利上げペースが適切との認識を示した。

2月のFOMCでは、次回の利上げについては触れませんでしたが、市場は「幾人かの参加者は景気が予想通りなら利上げはかなり早期になると予想」したことから、3月の利上げ確立が上がりました。そして、その通り3月に利上げしましたが、2月FOMC議事録の時は1250ドルを超えてから3月の利上げまで下げ続けることとなりました。

それでは、3月に利上げを決定した時のイエレンFRB議長の声明文を見てみましょう。

  • 金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける。
  • 今回の決定は利上げを待ち過ぎれば後に一段と急速な引き上げが必要になるとの見方を反映。
  • バランスシートの縮小は緩やかで予測可能な過程で行う
  • 年3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える。

3月に利上げしたのは、後々まとめて利上げをしなければいけなくなるからだと述べております。市場は、利上げを急いでないと予想しております。そのため、ドル安・NY金高となっております。今でもそうです。そう考えますと、既に緩和状態は織り込まれているように思えます。それならば、むしろ次回の利上げについて、話し合いがあったのであれば、ドル高・NY金安になることでしょう。

ただし、利上げ動向だけでは、東京金の動きは小幅になりますので、やはり、下げを予想する私にとっては、NYダウの下落によるリスクオフの動きしか、大きな動きにはつながらないと考えます。引き続き売り方針とします。

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