以前からお伝えしていますが、市場は良いとこだけをピックアップしているようです。と言いますのも、仮に米国景気が減速したとしても、利下げをする余力があるため買い安心感に繋がりる一方で、米国景気が悪化しないようならば、それはそれで安心感に繋がるようです。そのため、買い方が主導権を握っている相場ということになります。
細かな話は置いときまして、大きな話をしますと、明日は四半期末になります。正直、四半期末はポジションの入れ替えが行われることもあり、一旦下げると予想していました。ただし、金、プラチナ、日経225共に、高値更新しています。
米国債務上限問題により、政府機関の閉鎖懸念が浮上しています。ただし、政府機関が閉鎖することで、今週末の米雇用統計の発表が先送りされ、年内2回利下げを否定することも出ないため、市場に与える影響は限定的との声もあります。ただし、長期的な政府機関閉鎖ならば、そうも言っていられないでしょう。明日米国市場が一つポイントになりそうです。
【大阪金】
大阪金は、米国政府機関閉鎖などの懸念もあり、金現物価格は3820ドルまで上昇してきました。当然、高値更新しております。
私自身、8月20日安値から既に15%上昇していることもあって、短期を意識した買い方針としてきました。しかも、常に終値で前日安値を下回った場合は、買い玉決済と指摘しましたが、結果的に前日安値は下回らずに高値更新しております。利食いするか否かは自由ですが、あくまでも前日安値を下回って終えた場合は、一旦買い玉撤退とします。
繰り返しになりますが、売りは一切考えません。仮に、短期目的の買いが決済となったとしても、5%~10%押しでは買いを意識していきたいと思います。
※相場のリズムとは、①前日安値を下回らずに高値更新している。②9月22日に高値更新後、1日以外は陽線で終えている。③テクニカル(指数平滑移動平均線5日・10日・25日)が、全て上向きとなっている。
このようなリズムでは、簡単に売りに転換しません。しかも、現段階で売る理由は見当たりません。
【大阪白金】
大阪白金相場は、やり過ぎです。やり過ぎの相場であるため、上にも下にもボラティリティが高くなることでしょう。本日夜間取引から、大阪白金証拠金は1枚当たり59000円増額しました。これが、やり過ぎの証です。1週間前の証拠金に対し、3.6割アップとなりました。ここで、相場が落ち着くか否かになりますが、これでも上昇するようならば、再度証拠金を増額することも考えられます。
繰り返しになりますが、プラチナが上昇している要因は、インフレ懸念再来のように思います。FRBによる年内2回利下げ見通しが、米国貴金属市場に買いが入っているように思います。
ここまで上昇しますと、先ほども述べたように、大阪白金は8000円もあれば、6500円もあり得る相場です。そのため、雰囲気だけで対応するのは危険です。
早い段階での下げは、一回買いを考えたいと思います。大阪金でもコメントしましたが、簡単に崩れる相場ではないと考えます。ただし、8000円もあれば、6500円もあるということは頭の片隅に入れておきましょう。

ご参考にしてください。こちらは、大阪白金日足チャートにボリンジャーバンドを重ね合わせたものになります。基本的な見方は、中心線(黒線)より価格が高いか安いかです。高い場合は、買い方有利となり、買いの目安はσ=+1~+2になります。それに加え、σ=±3の間には99%の確率で収まるとの見方になり、+3を上回ると過熱相場を意味します。そして、過熱した相場は、σ=+1~+2まで下げる傾向があります。そこは一旦買われやすいと考えるべきでしょう。
それと、2日連続して大陽線を演じているため、前日安値を下回る可能性は低いということになります。つまり、前日安値7044円、σ=+2である7170円が下値目安になると予想します。ただし、7044円を下回って終えた場合、もう一段安くなることも意識しておきましょう。
ここまでの動きを演じた相場は、いろいろな可能性を考える必要があります。
【日経225】
日経225は、45000円を維持して終えました。本日は、配当権利落ちであるため、日経平均株価が300円安くなることは仕方ありません。ただし、45000円を維持しているということは、まだ下がる相場ではないのでしょう。
しかしながら、先日もお伝えしたように、9月26日に前日安値を下回って終えたことや、短期トレンドが横向きに変化したことから、もうしばらく方向性を確認したいと思います。
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