10月限新甫発会と、日米金融政策。18:19

 やはり、貴金属は売られてきました。何かおかしい動きと予想しつつも、ボラティリティが大きかったため、なかなか積極的なコメントはできませんでした。しかし、10月22日に指摘したように、当面の高値を打っている可能性があります。

https://first-traders.com/metal/18652/

⇑10月22日のブログ

※高値を付けてからの下落は買いやすく、安値から上昇した高値は買いにくい。買いにくい相場は上昇しやすく、買いやすい相場は下落しやすい。(昨日も述べた通り)

 明日は、大阪金・大阪白金共に10月限新甫発会となります。前々から29日の新甫発会を重要視していました。それと、30日の日米金融政策の結果が重要と考えます。私の主観ですが、20日に高田日銀審議委員は、政策金利について『機が熟した』と述べたことから、50%の確率で今月利上げもあり得ると考えます。もし、日銀が利上げした場合は、サプライズ的要素となり、ドル円は150円を大きく割り込む可能性があります。ただし、あくまでも、私の主観です。

【大阪金】

 大阪金は、やはり下落してきました。私は先週初めから10%~15%下げは最低でも意識しておくべきと述べました。結果、現段階では13.6%の下落となっております。(8月限19254円)

 私は、常に口にしますが、『相場は必ず下がります』。ただし、相場のリズムが上向きであるならば、流れに向かうことはできません。しかしながら、相場上昇にブレーキがかかりますと、今までの上昇が嘘だったように下落します。これが、マネーゲームです。所詮、金もマネーゲームのうちの一つということです。

 こちらのチャートは、上から大阪金日足、週足になります。本日25日移動平均線を割り込みました。しかも、同指標は横向きに変化しております。これが、相場のリズムです。考えられることは、再度下へ突っ込むか、若しくはレンジ相場になるかの2択と考えます。私は、一切売りは考えませんが、先週からは下値を気にするように注意喚起をしてきました。

 ※常に異常な相場であることを認識しておきましょう。もしかすると、週足の25週線まで下がるかもしれません。そこで止まるかの保証はありません。相場は、リズム・流れです。

 ちなみに、繰り返しになりますが、世界の投資家はETF市場に投資マネーを流入しました。私が知る限りのデータですが、7月の世界金ETFは、22.76トン増加。8月は52.99トン増加し、北米で37.08トン増加、欧州で20.84トン増加していました。9月では145.63トンも増加し、北米は89.39トン増加、欧州は37.34トン増加、アジアは17.46トン増加していました。そして、10月は、10月24日時点で約89トン増加しています。詳細は、北米が51.2トン増加、欧州は26.2トン減少、アジアは44.1トン増加しました。

 この数字を見る限り、最後まで買われたのが北米とアジア市場であり、上手く利食いしたのが欧州市場ということになります。

 15%近く下落した相場は、すぐに回復することはないでしょう。そのため、引き続き買いは慎重に対処するのが良いでしょう。

【大阪白金】

 大阪白金もやはり下げてきました。すぐに5%近く下落するとは思いませんでしたが、10月22日にも述べたように、一旦は天井を打っている可能性があり、あまり買う気にもなれませんでした。以前から伝えていますが、①証拠金増額②価格が高水準③異常な相場ということを踏まえると、このような下落はいつ起きても不思議ではありません。

 こちらのチャートは、上から大阪白金日足、週足になります。日足にはボリンジャーバンドを重ね合わせております。日足を見ますと、現時点で中心線を下回り、σ=-1をも下回っております。ただし、チャートはつなぎ足であるため、明日の10月限動向次第で変わってきます。

しかしながら、週足で25週線は6270円で推移しています。この相場は、異常な相場であったために、6300円や6000円まで下押ししても不思議ではありません。よって、証拠金増額により、ボラティリティの低下を見ながら、判断していきたいと思います。

 ちなみに、本日356円も下落したにもかかわらず、出来高は6468枚とかなり少ないように思います。おそらく買っている投資家は、安心感をもって維持しているように思います。そのことからしても、なかなか簡単に買う相場ではないように思います。いずれにしても、10月限の動向を見ていきたいと思います。

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