11月7日にジェファーソンFRB副議長は、金融政策が中立的なスタンスに近づいており、追加利下げの決定は『ゆっくりと進めるべきだ』と述べたことで、12月0.25%利下げ確率が62.6%(前日66.9%)まで低下し、ドル円は再び154円台まで反発しました。
そして、本日、米連邦議会上院は、修正した予算案を通すための手続き動議を賛成多数で可決しました。本日の日本市場は、朝から米国政府機関閉鎖解除期待で買い進まれていました。
先週末のコメントで、10月はバッドニュースがグッドニュースに変換されて買われていたと述べましたが、そもそも米政府機関閉鎖で市場はどれだけ悲観的に動いたのでしょう。私が知る限り、米国期間一部閉鎖での市場の反応は僅かなものだったと思います。そのように考えると、解除したとしても反応は限定的のように思います。
【大阪金】
大阪金は、堅調な動きをしました。なぜ、本日2%以上上昇したか分かりません。①米政府機関閉鎖解除期待によるリスクオンだけで買われているのか?②トランプ大統領が高所得者を除くすべての国民一人当たり2000ドルを配布すると述べたため買われているのか?③政府機関閉鎖解除により、インフレが明らかになるため買われているのか?正直、ハッキリしたことは分かりません。
ただ一つ言えることは、10月20日の大陰線を簡単に上抜けることはできないということです。
本日の会員サイトでは、20000円割れは19632円以下をストップロスとしながら、買い方針としましたが、20000円を割ることなく、むしろ反発しております。
いずれにしても、買いに反応しやすいのは事実であるため、前回同様17000円台も意識しながら買い場を探すのが良いでしょう。
ちなみに、私が17000円台を提示していますのは、そこまで下がるかもしれないと思えば、枚数を調整することができます。
【大阪白金】
大阪白金も堅調に推移しました。本日も金価格上昇に連れ高したように思います。おそらく、今はリスクオンとリスクオフでの動きとなっており、商品によって上下幅が異なるといったところでしょう。
なかなか悩ましく、リスクオフが続かない相場になっております。10月1日からの米国政府機関一部閉鎖時のプラチナ現物価格は1560ドル前後でした。10月1日以降の高値は1734ドル、安値は1494ドルで推移し、現在は1580ドルです。ほとんど影響しなかったと思われます。1494ドルの安値を付けたのも、米国政府機関閉鎖の影響ではありません。
リスクオンの時にコメントしても信ぴょう性に欠けますが、先週末述べた通りです。①内外で先物証拠金がアップ②日本取引所グループが純プラチナETFに対し注意喚起③中国が今月から付加価値税を導入したことなどは、プラチナ価格の上値とボラティリティを抑える要因になります。
未だボラティリティは高いままではあり、今月中旬にはある程度大阪白金10月限への乗り換えが終了すると思われるため、それまでは不安定な動きを意識しておきましょう。
【日経225】
日経225も米国政府機関閉鎖解除期待から反発したようです。そもそも、その影響があったのか不思議ではありますが、懸念材料が払しょくするとの見方から安心買いが入ったのかもしれません。
本日の会員サイトでは、短期売りをエントリーする場合、ストップロスを前日高値51045円以上に設定するのが良いと述べました。しかし、51055円まで反発したため、短期売りのポジションは解消となりました。
いずれにしても、まだボラティリティが高いため、下落を弱気、上昇を強気する相場ではないということです。