金堅調、中国需要減少、相場は綱引き状態【白金】18:14

あと数時間後に、米国下院で『つなぎ予算』修正案の採決が行われる予定です。

 正直、米政府機関閉鎖でリスクオフ(価格下落)になったわけではないものの、政府機関閉鎖解除期待でリスクオン(安心買い)になっているのか分かりません。しかも、閉鎖解除後、延期していた経済指標が続々と公表されることを踏まえると、慎重な見方になると思いますが・・・。

 政府機関が正常に戻ると、10月以降の米経済指標が続々と公表されますが、勿論最新情報が重要になります。一喜一憂する相場が予想できますが、慎重に対応していきましょう。

【大阪金】

 大阪金は、堅調な動きを見せました。今は、株式市場と同様な動きとなっており、これが株式と金同等のポートフォリオが関連している動きなのかもしれません。つまり、昨日は下落する要因が不明と指摘しましたが、リスクオフになると金価格も下落するのかもしれません。ちなみに、リスクオフとは、景気減速懸念が明らかになった場合と考えます。

 それが明確にならない限りは、リスクオフにはなりにくく、突込みは買い拾われやすいと考えます。昨日一般サイトでは、新規買いする場合、本日安値20524円を意識して判断するのが良いとしました。しかし、20713円までしか下がれず、再び20900円台で推移しています。本日の会員サイトでも述べましたが、21000円台からは買いは見送りとしながら、引き続き前日安値を意識した買いを提案しました。

 21000円台から買いを見送りとしている理由は、一つだけです。やはり、10月20日の大陰線を上抜くには、もうしばらく時間が必要と考えているからです。

 ちなみに、今週末でファンドの45日ルールは終了します。大阪市場の乗り換えは今週で終了するとは思えません。おそらく、来週も乗り換えが続くことでしょう。それと、NY市場でも来週以降、12月限から2月限へロールオーバーが行われることでしょう。

【大阪白金】

 大阪白金も堅調な動きを見せました。やはり、『金』が堅調に推移していることや、8月限から10月限への乗り換えで、買いが目立っていることから、なかなか下がりにくいように思います。しかし、今の動きは中立です。つまり、大阪白金で7350円~7450円が居心地良い水準なのかもしれません。

 私は、先月末から大阪白金10月20日大陰線で、相場が冷静となり、天井を打った可能性があるとコメントしてきました。しかも、今月から中国政府は、それまで免除していた付加価値税の課税を公表しました。それによりますと、プラチナやプラチナ製品に関しては13%課税とのことです。これまでは、プラチナ購入時に課せられていた3%の手数料が割引あるいは全廃されれば、コスト上昇の一部が相殺されることになりますが、先月までのように需要が増加することはないでしょう。

 こちらのチャートは、プラチナスポット日足になります。①は、10月20日、21日、22日になります。その時の上海プラチナ出来高は1444枚、916枚、1384枚と大商いでした。(目安とするのならば、500枚以上である程度の買い、1000枚以上でまとまった買いということになります。中国市場では、先物は上場していないため、この出来高は現物の買いということになります。)

②は、11月相場になります。プラチナスポットが1500ドル前半まで下げたにもかかわらず、上海プラチナ市場の出来高は、1日平均31枚でした。この出来高を見ても、付加価値税の影響が出ているように思えて仕方がありません。ただし、今価格が1600ドルまで近づいているのは、やはり金価格が4100ドルを上回ってきたからだと考えます。

 金価格堅調を取るか、中国需要減少を取るか悩ましいところではありますが、一つ言えることは10月20日大陰線を上回るにはエネルギーが必要ということです。そのように考えますと、大阪白金7450円近辺を強気するつもりはありません。よって、もうしばらく相場の動向を確認したいと思います。

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