ファンダメンタルズよりも投資目線での動き。18:04

本日日本時間午前、米議会下院で、政府機関の一部閉鎖解除に向け、つなぎ予算案の修正案を賛成多数で可決しました。トランプ大統領の署名を経て、政府機関閉鎖は終了することでしょう。

ただし、ホワイトハウス報道官は、10月の消費者物価指数と雇用統計は永久に発表されない可能性があるとのことです。そのため、不透明感が払しょくされたわけではありません。12月の米政策金利に関してデータが不十分ということになります。

しかし、市場は楽観ムードが強すぎます。これがインフレ相場なのでしょうか。私の客観的な見方ですが、金が中心となり、日経225やプラチナはマイナス要因との綱引きになっているように思います。(ポートフォリオに株も貴金属も同等組み入れられているため)

しかも、金価格が大幅高しているため、さすがに他商品も堅調な動きをしているのでしょう。

【大阪金】

 大阪金は、正直信じられない動きとなっております。全く予想していない動きです。昨日まで、10月20日の大陰線を上抜くのには時間が必要と述べましたが、21500円台まで上昇したことで、高値更新も考えられます。

 本日反発したことで、再び勢いで上昇する可能性があります。そのため、昨日までは、前日安値を意識した買いを提案していましたが、ここからはその必要はないでしょう。

 あとは、大阪市場の限月乗り換え一巡と、明日で終了するファンドの45日ルール以降の動きを確認したいと思います。大阪金価格が20000円台であるため、500円の変動は2.5%の変動ではありますが、1枚1,099,000円に対して1日500,000円の変動は大きすぎるように思えます。また証拠金が引き上げられるかもしれません。

いずれにしても、投資資金に余力を持って臨むしかありません。このようにボラティリティが高い商品で勝負する必要はありません。ポジション管理をしっかりしていきましょう。

【大阪白金】

 大阪白金も堅調な動きをしました。昨日は、金価格上昇と需要減少、どちらにつくか悩ましいと述べましたが、大阪金価格が500円も上昇すれば、さすがに大阪白金も上昇するしかありません。これが、プラチナもポートフォリオに組み入れられているからだと考えます。そう考えますと、やはり金価格が上昇している限り、プラチナ価格も下がらないということになります。

 本日、相場の分岐点である中心線と前日高値を上回って終えたため、もう一段高くなる可能性はあります。ただし、大阪白金は、私にとって買いにくい商品です。なぜならば、景気上向きでインフレになっているわけではないからです。

とは言え、相場が下がりにくくなっているのは事実であり、もうしばらく相場からヒントを得て、判断するしかないと考えます。

【日経225】

 日経225は、ここ数日間、大人しい動きになりました。会員サイトでも、基本は様子見としております。

やはり、高市氏が総理大臣となり、積極財政を掲げていることから日銀が利上げに消極的になるとの見方が広がり、ドル円は154円を維持し始め、更に世界の株価が高値圏で推移していることから、51000円を維持しているのでしょう。

 日経225をコロナショックから振り返ると、15860円(2020年3月)の安値から30710円(2021年2月)まで上昇、その後24555円(2022年3月)まで下がるものの、2024年7月には42500円まで上昇しました。しかし、翌月30380円まで下がるも、2025年11月に52695円高値更新しております。

コロナショックによる財政拡張が、金融商品を底堅くし、更にインフレの起点になったように思います。

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