今月いっぱいは変動に注意。来月からはタイミングを意識。18:39

昨日、ウォラーFRB理事(中立派)が、『懸念しているのは労働市場であり、利下げを支持する』との発言をしたことで、12月0.25%利下げ確率が81%(先週末35.4%)に上昇し、金融商品全般に安心買いが広がったように思います。

 日本時間20日に発表したFOMC議事録(10月28日ー29日FOMC)では、多くの当局者が年内政策金利据え置きが適切となる可能性が高いとの意見を述べていました。

そのこともあり12月利下げ期待が後退したところで、ウォラーFRB理事の発言がインパクトあったように思います。おそらく、来月12月9日~10日のFOMCまでは思惑で動きそうですが、来週からブラックアウト期間入りすることもあり、今週までは要人発言で上下変動する可能性が高いように思えます。

【大阪金】

 大阪金は、下がりそうで、下がりません。堅調な動きを見せております。一つ言えることは、やはり『金』はインフレが影響していると考えます。その中で、当然FRBが利下げすることで、ドルは希薄化となり、金が買われる構造は以前と同じように思います。

しかも、内外で取組高が減少しているため、ボラティリティが高いのは仕方がなく、慣れるしかありません。ただし、10月の上昇に慣れる必要はありません。

私自身、来月FOMCまで金価格が売られるようならば、FOMC前後が買い場になると考えます。それまで金価格が高いようならば、FOMCを確認してからでも遅くはないように思います。

いずれにしても、レンジ相場を意識した上で、繰り返しになりますが17000円台まで下落しても良い資金配分をしていきましょう。

【大阪白金】

 大阪白金も下がりそうで、下がりません。12月FOMCで利下げするか否かにより、リスクオン・オフが相場を動かしているように思います。しかも、内外で取組高が減少しているため、ボラティリティが高いままです。

 今の大阪白金上下の変動は慣れるしかありません。今年のプラチナ価格上昇により、ポートフォリオにプラチナを多く組み入れていることが、金価格との連動性を強くしていると考えます。

ただし、繰り返しになりますが、プラチナは最終的に需給が重要と考えます。しかも、総需要の1割程度の投資需要が増加したところで、相場を押し上げる要因にはなりにくいと考えます。つまり、工業品需要が減少すれば意味がなく、価格は需要を呼び込む水準まで下げると予想します。

今月に入り、中国の付加価値税の影響から現物購入が減少しております。おそらく、現価格では最低限の数量しか買っていないのでしょう。

そのため、金同様、レンジ相場を意識した上で、仮に大阪白金7100円~7000円、現物価格1500ドルを下回って終えた場合は、更に下値を模索する可能性があるため、注意しておきましょう。

【日経225】

 日経225は、11月20日にコメントした通りの動きとなっております。ただし、ややその時より上値が重くなったように思います。

 大阪金、大阪白金にも言えることですが、相場の強弱を見るうえで必要なのは25日線です。全てのテクニカル指標に共通しているものになります。その25日線より、現値が上に位置しているのか、下に位置しているのかで判断することができます。仮に25日線前後で推移している場合は、方向性が確認できないということになります。

そのテクニカルに、1~2を組み入れれば、パフォーマンスの確率が上がります。

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