ウォラー理事は17日にCNBCのフォーラムで、現行の政策金利は中立金利を最大で1.00ポイント上回っているとの認識を示しました。しかも、『インフレが高止まりしているため、われわれは時間をかけることができる。利下げを急ぐ必要はない』としましたが、1.0%の利下げをほのめかす発言をしたため、ハト派的な動きになりました。
しかし、米株3指数は人工知能関連の巨額投資に対する先行き不透明感が高まり、ハイテク株への売りが膨らんでいるようです。
明日は、いよいよ日銀金融政策決定会合の結果が出ます。0.25%利上げが既定路線であり、据え置きはポジティブサプライズです。
【大阪金】
大阪金は、堅調な動きを見せました。米国とベネゼエラの緊張が高まり、地政学リスクで買いが入っているように思います。
大阪金は、あまり過熱感がないため、突っ込んでも買い拾われやすいと考えます。しかも、10月20日の22288円を上回っていないため、内外ともに高値更新すると予想します。
引き続き、リスクを警戒しながら、前日安値を意識し、買い方針継続と考えます。
【大阪白金】
大阪白金は、やり過ぎです。12月15日のブログでは、押し目が浅いとするのであれば8130円前後で買いと予想し、8141円まで下げたのちに、本日9296円まで上昇しました。昨日、8月4日から11月17日までの上昇幅を今回に当てはめるとするならば、9230円と予想しましたが、その価格をも上回りました。つまり、やり過ぎです。このことは、10月の上昇相場での何度か口にしました。
私がやり過ぎという時は、本当にやり過ぎです。警戒するところだと考えます。
おそらく、材料関係なく、先物市場にファンドの買いが乱発しているように思います。気をつけていただきたいのは、ファンドの先物買いということです。現物市場での買いならばバブルにはなりません。ただし、先物市場ならばバブルになりやすいということです。現物市場、先物市場のどちらが上昇をけん引しているか意識するのも重要です。
よって、今までは買いを考えていない私が、15日から買いの話をしましたが、この2日間の上昇で利益確定をしても、再び買いは一切考えません。だからと言って、新規売りも考えません。
ちなみに、今年4月プラチナ現物価格より3.6倍していた金現物価格ですが、今では2.22倍まで縮小しています。この価格差は、2024年5月の時と同じです。

このチャートを見ましても、プラチナ現物が金現物よりも上昇していることが理解できます。