NY金は、1245~1255ドルのレンジか!?

NY金30分足

昨日も東京金のコメントをいたしました。昨日は期近6月限の納会日であり、本日は新補6月限の発会日であるため、相場の変化も起こりうるとコメントしました。本日の動きを見ますと、新補限月が発会されたため、ポジションの乗り換えが行われているように思えます。

 今回のコメントは、東京金ちょ東京白金のコメントをいたしますが、NY金・NY白金の30分に出来高を組み合わせ、ファンドの動向と先日の誤操作の価格帯を見ながら、コメントしていきたいと思います。まず初めに、NY金の30分足をご覧ください。相場自体の方向性に欠く価格帯となっております。10日間の値動きを見ますと、高値が約1270ドル、安値が約1235ドルとなっており、ほぼその中間地点で推移しております。上段のロウソク足大陰線は、日本時間26日午後5時の値動きであり、その時の出来高は約4万2000枚以上。恐らく誤操作だったのではとの見方となっております。その後1時間で約35000枚の出来高、6月27日の大陽線では約15500枚の出来高となっております。ほぼ誤操作分は仕込み直したと予想しております。ポイントは大きく値段が下げた価格です。そのスタート地点は1254.6ドルであり、そのスタート地点以上の値段を買い切れないでいるのは事実です。NY金の短期的な考え方ですが、1255~1245ドルのレンジ相場と予想します。

 それに対しまして、昨日のECBドラギ総裁の発言です。来年から量的金融緩和を縮小を開始する可能性を示唆したことから、ユーロ高・ドル安・円安となり、更に上院共和党が医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決延期を決定したことでトランプ政権に対する不透明感からNY金が買い拾われ、FRBイエレン議長の金融政策についての発言が、前回と代り映えしない内容だったことから売りが手控えられ、1250ドルを定着したようです。一部のお客様にはお伝えしておりますが、トランプ政権不透明性は下値サポート要因であって、昨日コメントした米FRBイエレン議長やECBドラギ総裁の内容は、NY金の上値を重くさせるものと理解しております。

 基本は売り方針ではありますが、今のようなユーロ高による円安と、トランプ政権不透明性の底堅くなっているだけに、今月いっぱいは東京市場でファンドの乗り換えにより、下げ渋ることが予想されます。次のチャンスを狙いたいと思います。

 東京白金は、時間をおいてコメントいたします。

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