東京金は、再度売り方針で臨みます。先月7月14日のコメントでは、東京金が7月18日以降戻り(相場が上がる)を入れると予想し、7月28日には4514円まで上昇しました。今回4500円台では売れませんでしたが、その後日柄をかけながら東京市場で上値が重くなってきたため、先週末から売り出動をし始めております。
その一つの理由としましては、NY金のファンドのポジションになります。毎週末、火曜日時点のファンドのポジションが公表されます。私は、常にネットロング(買い越枚数)ではなく、ファンドの買いポジションと、売りポジションを確認し、それに対しイメージをしております。イメージと言いますのは、火曜日以降のファンドの動向になります。
上記のチャートは、NY金の日足に取組を重ね合わせたものになります。これがヒントになります。これは、一日前の取組になります。まず、順を追って説明いたします。7月18日時点のファンド買いポジションは、約220000枚、売りポジションは約157000枚でした。(ここでのファンドのハードルは、250000枚以上の買い越しは買われすぎ、一方150000枚の売り越は売られすぎ)ファンドが一生懸命売ったにもかかわらず、下がらなかったため、私は戻りを入れると予想しました。しかし、2週間後のファンドのポジションは、買いポジションが約240000枚(2週間前比20000枚増加)、売りポジションが約110000枚(同40000枚減少)でした。つまり、今回の上昇は、ファンドの買戻しによるものであることになります。しかし、ここで上記のチャートが活きてきます。
売りポジションの買戻しが出ましたが、それに合わせてファンドの新規買いも出ていることになります。実際、8月1日時点では約19000枚1週間前よりも買いポジションが増加しました。8月2日以降NY金の取組が増加しているため、ファンドの特質から見ますと、更にファンドが買い増しをしていると考えております。
売り込んだ相場は強材料に反応しやすく、買いついた相場は弱材料に反応しやすいため、この場面では弱材料に反応しやすいと考えております。よって、要人発言や米経済指標などではタカ派の内容に反応しやすいと考えており、売りポジション維持しながら、売りを増やしていこうと思っております。
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