東京金は、売り方針継続です。その理由としましては、①米国法人税制改革の実現化②北朝鮮情勢の織り込み③12月米利上げの確率上昇などなどです。あと、強いて言いますと、ユーロ高の一服感もあります。今まで強気に作用していた材料が和らいだことで、弱気の材料と受け止められているように思います。
トランプ政権の政策不安などにより、ドル安を招いてきましたが、先月法人税率を35%から20%に引き下げる税制改革案を正式に発表したことや、12月8日まで米債務上限引き上げを延期したことが、トランプ政権に若干の安心感を与えたように思えます。次に北朝鮮リスクです。本日防衛株である石川製作所がストップ高となりました。10日の朝鮮労働党創建記念日に向けて、北朝鮮が挑発するのではとの見方から買われたようですが、その反面、本日のドル円、NY金時間外取引の反応は限定的だったように思います。米国市場と日本市場の違いかもしれませんが、ここまで下がりますと、米朝で戦争が起きない限り、大きな上昇はないように思えます。続いて、12月の米国の利上げです。先月末にイエレンFRB議長が講演した後に、12月利上げ確立が73%から78%に上昇しました。イエレンFRB議長は、慎重すぎる利上げは、後々急激な利上げを行う必要があるため、望ましくないとややタカ派的な発言が高評価。ただし、市場が利上げ確立ほど織り込んでいないと思います。NY市場におけるファンドも依然として、買いポジションを維持したままです。やはり、北朝鮮リスクが意識されているのかもしれません。
いずれにしましても、日本時間5日午前4時15分のイエレンFRB議長の講演、6日午後9時30分の米雇用統計、10日朝鮮労働党創建記念日が今後の相場のポイントになりそうです。
引き続き売り方針で対応しておきます。
話は完結しましたが、上記のチャートをご覧ください。6月限の一代足に価格帯出来高を重ね合わせたものになります。見て頂きますと4590円前後で出来高が、出来ているのが分かります。正直、今のところ東京市場では下値抵抗になりそうです。しかし、その価格帯を下抜けますと、真空地帯になります。そのため、相場が動きやすくなることが予想できます。まずは、その価格を下回るか注目していきます。
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