上がりにくい、下がりにくい相場が、東京白金。

東京白金は、方向性のない動きが続きそうです。ただし、突っ込みは買い拾い、フットワーク良く利食いも視野に入れておくのが良いでしょう。

 相場の方向性がない動きと判断している理由としましては、一つに東京白金の独自材料に乏しいことです。生産国通貨のランドが、対ドルで9月初旬から10月初旬に急落(12.744ランドから13.870ランドまで)し、そのためNY白金も1020ドル台から906ドルまで下落しました。しかし、ランドは更に下落(14.4495ランド)したにもかかわらず、NY白金は下値を割り込んでおりません。(11月13日終値NY白金935.6ドル)この動きをどのように見るかです。ランド安は、NY白金の上値を抑える要因ですが、そのランド安でも下がらなくなっていることも評価しなければいけません。見ていますと、上海白金の出来高が増加していることから、実需の買いも入っているように思えます。しかし、ランド安が重荷・・・。

キャプチャ

 上記の棒グラフは、週末に公表されますCFTCからのNY白金におけます大口投機家の買いポジションになります。11月1日から7日まで若干ではありますが、買いポジションが増加しております。

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しかし、上記の大口投機家の売りポジションを見ますと、同期間内で若干減少しております。つまり、11月1日から7日の約920ドルから約937ドルまでの反発は、売りポジションお解消(買戻し)と買いポジションの増加(新規買い)が、今回の動きになります。

ただし、大相場になりにくい理由としましては、今年7月前後のように大口投機家は売り込んでいないという事、買いポジションは50000枚以上(少なくはない枚数)あることから、一方向には動きにくいと理解しております。それならば、そのような相場を上手く利用しながらトレードをするのが良いと思います。大きくは狙えないため、冒頭でも述べましたように、突っ込み買いに対し、利食いもスピーディーに行うのが良いでしょう。

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