東京金、消去法⑴

キャプチャ (28)

東京金は売り継続とします。今の相場を見ますと、売りでも買いでも取れる逆張り相場ですが、いずれは上下にはなれると考えております。逆張りでは、ほとんどの投資家は痛まないため、今では心地の良い相場となっているようにも思えますが、上に放れるか、下に放れるかで投資家がどのようなポジションを取ってくるかも見ものです。

私は、今の相場が下がるとか、上がるとかは言えません。売り方針ですが、考え方としましては、下がらないとか、上がらないといった消去法で今後は考えていくのが良いと思っております。(以前からも大体はそう考えていましたが)

 さて、上記のチャートをご覧ください。月足のチャートになります。日足は短期予想、週足は中期予想、月足は大勢観になります。上段では、NY金月足にドル円月足の推移を重ね合わせてみました。下段では、東京金の月足になります。当然、ドル高であればNY金は安く、ドル安であるならばNY金は高くなっております。2009年から2012年までは、米国の量的金融緩和(QE)により、ドルは売られ、それ以上にNY金が買われたため、内外でも高値を更新いたしました。2013年後半からは、日銀の金融緩和を行い円安となったことから、NY金は売られたものの、円安の勢いが強まったことで、東京金は下げ渋りを見せ売られにくく、買われる場面もありました。2014年までは・・・。

 しかし、2015年からはFRBは第1回目の利上げを行いドル円も120円を維持していたものの、2016年にはブレグジット(英国EU離脱)や米大統領選もあり、ドル安円高の年となりました。そのため、東京金は上値を抑えられたようです。2016年の価格平均は4334円、この数字を見ても明確です。為替円高の影響です。

 2016年後半からは、米大統領が選出され、FRBは2回目の利上げに踏み切ったことから、ドル高円安が進み、地政学リスクも重なり、東京金は2年ぶりの高値を付けました。因みに2015年の価格平均は4522円、2017年の価格平均は4510円となっております。この事から、円安の影響が大きいことは理解できます。(続く)

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