1月9日のコメントに対し、完結編。(金・ユーロ)

 1月9日にユーロ高により、自ずとドルが売られ、そのためNY金が上昇したとお伝えしました。ユーロにおいてのファンドは買い増ししていることから、どこまで上昇するのか、それとも天井が近いのか、とコメントし、ただし、東京金は今だ上昇相場の中にいるため、私は買いませんが、仮に買う場合はロスカットを設定するのが良いとお伝えしました。

 さて、まずユーロですが、昨日対円では急落、対ドルでも若干弱含みました。ユーロをめぐる楽観的な見方が後退した中、日銀が超長期国債の買い入れを減額し たことを受け、日銀が年内に大規模な緩和策の解除に着手する可能性があるとの観測が高 まったことから円高に動き、その反面ユーロが売られることとなりました。一方、対ドルでは、中国が米国債の購入ペースを落とすか、停止する用意があるとの一部報道が材料視さ れ、ドル安となった反面、ユーロは一時的に反発しましたが、反発時には売り物が出たことから、ここ数日間の安値近辺で推移しております。この事から見ましても、ファンドがユーロを買いすぎていることがうかがえます。

 ユーロはやや上値の重い展開が予想されます。それならば、NY金も上値が重くなるのかですが、正直その可能性はあります。と言いますのも、N市場の取組は55万枚を突破してきました。ファンドの買いポジションが、1月2日よりも少なくとも3万~5万枚増加していることが予想できます。そうしますと、ファンドの買いポジション縮小が起きなくとも、更なる資金が流入してこない限り、高値追いは困難と予想しております。しかしながら、今回の円高は、日銀の材料を重要視しすぎているようにも思えます。これもファンドの円売りぽ維持ションの巻き戻しで動いたように思えます。そうしますと、このまま円高が続くとは思えません。

 ただし、NY金が1320ドル前後で推移し、ドル円は今週に入り1円以上円高となっていることから、東京金は40円以上のコストダウンになると考えております。正直、1月10日の大陰線が上値を重くさせる一方で、この大陰線は為替によるものと理解するのならば、東京金が下げ続ける相場ではないという事になります。NY金が、〇〇〇〇ドルを下回った相場の方が、売りが加速すると考えているため、今は為替を睨んだ逆張り相場を意識しておくのが良いでしょう。仮に買いポジションを持ち、NY金が売られてきた場合は、注意していく方が良いでしょう。

 売り場は、〇月〇〇日前後と予想しております。いずれにしましても、私は売り狙いです。

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