東京金は、まだ不安定な動きが続きそうです。強材料、弱材料交錯の中、相場の方向性が出にくくなっております。米長期金利上昇、金地金換金売り増加、北朝鮮リスク後退などが圧迫要因、ドル安・ユーロ高、中国旧正月前の駆け込み需要、インフレに対するヘッジ買いなどが下値サポート要因となっております。今の東京金相場は、ドル・ユーロ・NY金の関係で動いているため、多少のブレがあったとしましても、大きな下落にはつながらないと考えております。
私は、短期的には上値があると考えている一方で、長期売りで対処したいと思っておりますが、今の水準から仮に下げたとしましても100円下がるか疑問です。先ほどもお伝えしましたように、為替とリンクしている以上、相場は平行線をたどることになりそうです。
私の考え方はこうです。売りで考えるならば、金独自の買い要因で上昇・反発したところで、東京金が〇〇〇〇円の水準以上まで買われたところを狙う。若しくは、2~3週間近く4700円を維持し、上がらなくなったことを確認し、売り狙う。ということになります。つまり、上昇せずに下げた場合、揉み合いを演じずに下げた場合は、短命に終わることをイメージしておくしかありません。
それならば、このまま高値を維持し続けるのでしょうか?このまま上昇し続けるのでしょうか?それは違うように思えます。いずれは、まとまった修正が入ると考えます。なぜならば、ドル安がこのまま続くとは思えません。しかも、長期金利が上昇しております。ただし、今は欧米経済好調や、中国経済も右肩上がりと、世界的に景気が上向きになっております。景気の過熱感が出ているのは明らかです。これを、どこまで黙認するのでしょうか?景気拡大で更にNYダウが上昇するようならば、当然実態以上に買われた分は売られやすくなります。その動きを冷やすためには、やはりFOMCで利上げを加速させなければいけません。
2月にはパウエル氏がFRB議長に就任します。それに対し、FRB副議長候補にウイリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が挙がっております。同氏は、12月に今後の利上げは適切であると、タカ派的な発言をしていました。そのように考えますと、2月の就任後は再び米利上げに対し、市場が反応してくるようならば、NYダウ修正安、NY金安が考えられます。それまでは、高止まりが予想されますので、逆張りでの対応が有効かと思います。
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