東京金の方向性は、窺えない。

 東京金は、ドルとの逆相関で動いております。ご存知のように、ドル安によりインフレ懸念からNY金は上昇しましたが、もうしばらくは、このような動きが続くと考えております。NY金が強いか、弱いかが、東京金を左右することから、ドル安=NY金高(東京金高)、ドル高=NY金安(東京金安)となることから、ドルが高くなるか、安くなるかを予想する必要もあります。その一方で、ドルとNYダウの逆相関性があります。NYダウが天井を打った相場なのか、それとも今回の下落は修正安なのかを分析することにより、間接的に東京金の動向が予想できます。(省略)

 ただし、色々と考えますと、まだ方向性は出ないと考えています。昨年末に、米国は法人税を21%に減税し、今年から実施したことから、NYダウは今年に入り約1800ドル上昇しました。今回高値から1100ドル下げたからと言いましても、今年の始り値を下回っているわけではなく、今回の下げは単なる修正安と思うべきでしょう。そのように考えますと、NYダウが更に売られることは考えにくく、ドルがこのまま上昇するとも思えず、NY金が1300ドルをあっさり割り込むことも想像できません。

 しかも、私が一番気にしていますNY金におけるファンドの買い越しポジションを見ましても、まったく過熱しておらず、私の予想では1225ドル前後での買いポジションが多いと考えているため、この価格帯を下回らない限りは売り継続はないと考えております。つまり、下げは単発的となり、今回のNYダウの大暴落により、NYダウの上昇にも一服感が出ていることもあり、いずれにしても方向性に欠く動きが予想されます。

 いずれは、売り勝負と考えておりますが、今はその時期ではないため、枚数を抑えながらの売買をお勧めいたします。

※会員募集中です。2週間無料となっているため、お気軽にお申し込みください。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事