東京白金は、やや売り有利。

キャプチャ (34)

東京白金ですが、2月15日のコメントでも述べましたが、売り方針としております。今回の上昇要因ですが、南ア・ズマ大統領の辞任によって、南ア通貨・ランドが上昇したことや、白金精錬会社ジョンソンマッセイ社が、2018年白金需要が昨年を上回ると、やや強気の内容を出したこと、同社がパラジウムについてかなり強気の需給内容を出したことなどで、NY白金が上昇しました。しかしながら、その前のドル安によるNY白金上昇の材料は払しょくされ、南ア・ズマ大統領の辞任を市場がポジティブに受け止めた反面、シリル・ラマポーザ次期大統領へのハードルが上がったことから、徐々に不安心理も出始め、このままランド高が継続するとは思えません。ここまでの内容では、レンジ相場を意識しております。

 上記のチャートは、NY白金日足に取組を組み合わせたものになります。分かりにくいかもしれませんが、今月に入りNY白金の取組は減少(買い方ファンドの手仕舞い中心)し、960ドル台まで売られましたが、1月の初旬の揉み合いを抵抗にしているのが理解できます。その後、2月9日の安値を起点とし再び1000ドル越えを演じておりますが、取組の増減があまりないため、恐らく売り方ファンドの買戻しと、新規買いが交錯しているからと考えております。先週末に公表されましたファンドの買い越は、前週比減少しましたが、今だ38000枚台と、ガンガンの強気をするような買い越し枚数ではありません。むしろ、今のように反発したところを売りで対処する方が、3月のダメ押しで利食いができるのでは、と考えております。

よって、ランド高でNY白金が買われたところは、売り方針とします。

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