東京金は、やはり上値の重い展開となっております。昨日のコメントでは、突っ込みは警戒しながらも、FOMC議事録でハト派な内容は出にくいため、売り方針を継続しました。本日、NY金も1330ドルを割り込み、ドル円も一時107円10銭台まで売られることとなりました。東京金は、未だ売りの流れと考えております。なぜならば、今のNY金を買う理由がなくなったからです。正直、昨年末のNY金上昇は、私にとって衝撃的な動きではありましたが、今の環境は全く異なるという事になります。
NYダウは、9日間で12%の修正安を演じました。そのため、NYダウの急落に対する警戒心がなくなったように思います。しかも、米財政悪化懸念からドル安となりましたが、そのドルも90ポイントを回復してきました。本日早朝に公表されましたFOMC議事録では、市場の予想の範囲内の内容であったため、さほど材料視はされませんでしたが、米国の経済成長率を引き上げたことにより、やはり、年3~4回の利上げがあると、市場は意識することになりそうです。イエレン前FRB議長からパウエル現FRBに変わり、28日にはパウエル現FRB議長の議会証言があります。そこでNY金のダメ押しを入れる可能性もあります。
テクニカル面でも今だ戻り売りとなっているため、大きく売られたところ以外は買いは考えず、売りで対処するのが良いでしょう。
東京白金も、売り有利の展開とお伝えしました通り、本日はパラジウム共に下落しました。白金が買われるような理由は、正直ありませんでした。ただし、唯一、強材料とされるのが、南ア・ランド高でした。そのランドが上昇しているにも拘らず、NY白金は1000ドルを割り込んだという事は、ある程度、そのランド高も織り込まれたという事になります。相場が一服感となっている以上、一方向には動きにくいと考えているため、突っ込みは売り玉を利食いし、戻りを売り直すのが良いと考えます。
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