東京白金は、戻り売り方針ですが、3200円台は売る必要はないと考えております。以前から、ロンドン白金ETF保有残高が減少し、南ア・ランド上昇しているにも拘らず、NY白金が売られやすくなっていることや、それに加えて、南アの新政権も弱含む可能性があることから南ア・ランドの失速予想、そのため、白金は売り優勢な展開とお伝えしました。しかしながら、本日のNY白金時間外を見ますと、ユーロ高・ドル安に反応し、堅調に推移していることから、東京白金3200円台を弱気したところで、どこまでも下げ続けるような相場ではないと考えております。
欧州リスクも上値を抑える要因ではありますが、ドイツでは大連立政権が賛成多数で合意され、空白の政治が終息されました。本日イタリア総選挙の開票が行われており、中道右派が優勢となっております(市場の予想通り)(15時30分時点)そうしますと、今までのユーロ安が落ち着きを取り戻すと考えております。欧州リスクが遠のくことにより、再び米国経済に市場の目が向きそうです。トランプリスクによる市場の反応は限定的なのか分かりませんが、ドルの急上昇は考えにくいところ。
さて、話は戻しますが、東京白金の3200円台は売りたくないとしましても、今一度〇〇〇〇円どころは上りを考えるところでしょう。相場は、価格によって、その材料に反応するか、反応しないか、が市場の評価になります。例えば、900ドル台ならば、南ア・ランド高に反応していたのが、1000ドルを超えると、その材料に反応しなくなったというように、その材料だけでどこまでも上昇することはありません。今回は、南ア・ランドが下落したにもかかわらず、ユーロ高に反応したことを考えますと、950~960ドルが下値の支持線になりそうです。ただし、今回NY白金が下落したにもかかわらず、ファンドの買いポジションが減少していないという事から、高くなった場合にNY市場でファンドは追撃買いは考えられないため、上値にも限界があると見ております。よって、〇〇〇〇円~〇〇〇〇円をイメージしてのトレードに心がけるのが良いでしょう。
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