東京金は、売る要因が一先ず消えた。・・・が、しかし。

 本日、朝方発表されましたFOMCでは、市場の予想通り0.25%の利上げとなりました。その後のパウエル新FRB議長の記者会見やドットチャートで(年3回の利上げにとどまった)、市場が予想していたよりタカ派の内容ではなかったことから、ドル安・NY金高となりました。

 さて、今後の東京金ですが、本日のNY市場が重要になると考えております。FOMCを通過し、その要因が、本日のNY金本セッションどれだけ影響してくるかになります。今までは、米政治リスクにおいても買えなかったファンドが、FOMCの内容を受けて、徐々に新規買いしているように思います。しかし、ドル安いが一服しましたら、NY金の高値買いも止まり、一進一退の動きになることでしょう。昨年の12月FOMCでは、ドル指数が93~94ポイントから90ポイントまで下落したことや、NYダウが高値更新したことを受けて、NY金は買い進まれましたが、今はそのような環境ではありません。しかし、そういっても今回1300ドルを割り込まなかったことは、評価すべきでしょう。ドル・ユーロとの関係性で、NY金の上下の振幅はあると考えておりますが、NY金が売り叩かれにくいと考えるならば、東京金の〇〇〇〇円の水準では、素直に買い拾ってみるのも良いと思います。

 東京白金も、やはりNY市場950ドル近辺は、一つの相場下限目安になりそうです。上海白金の出来高は、20日・21日の2日間増加しており、実需の買い場提供となっていたように思います。ただし、相場が完全に出直ったかは、未だ判断し難いとこであるため、考え方としましたら、19日夜間取引から20日日中取引まで(3210円~3264円)の価格帯へ押し込んむ場面があれば、買い拾うのも良いでしょう。高値を買っていく相場では、今のところないと思います。

 東京トウモロコシですが、なかなか思ったほど下がりません。シカゴ市場の上昇は、正直期待薄と考えており、いずれシカゴ市場におけるファンドの大量買い越し枚数が重しとなり、自ずと整理商いを迫られることでしょう。その整理商いが出やすいビックイベントは、3月29日の作付意向面積と四半期在庫の発表になります。それまでは、市場は動きにくいため、恐らく〇〇〇〇〇円~〇〇〇〇〇円の狭いレンジでの動きと予想しています。そのため、レンジの上限では新規売りを考えてみるのも良いでしょう。このままのファンドの買い越枚数で天候相場に入りましたら、弱材料(理想的な天候)に反応しやすくなると予想します。

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