昨日のコメントでは、今後東京金は、円安によって買われやすい状況、ただし、NY金がドルの堅調を嫌気して売られる場面もあることから、NY金が売られた場面では東京金の買い狙いとお伝えしました。しかしながら、NY金の上昇と円安を天秤にかけた場合、NY金の上昇期待があまりできない現状では、円安だけで東京金が上昇するとは考えにくく、上値にも今の環境では限界があると考えます。昨日もお伝えしましたが、4500円台では弱気したくないです。何らかの要因で、押した場面がありましたら、東京金の買い場提供と考えていきたいと思います。
一方、なかなか上がりにくいのは東京白金ですね。正直、貿易戦争懸念が白金の上値を抑えているように思えます。その懸念から、投資意欲が半減し、白金の買う要素が薄らいでいるようです。しかも、NY市場におけますファンド買いポジションの修正が一巡しましたが、まだ安値日柄を演じない限り、エネルギーが蓄積されないようです。正直、私は3200円前後の東京白金を弱気してません。むしろ、コツコツ買い拾っていこうと思っています。その理由としましては、貿易戦争懸念による円買いが一巡、リスクオフからリスクオンムードに移行しますと、南ア・ランドは堅調に推移し、NY白金の割安感が台頭してくると考えております。しかも、ファンドのポジション整理が出やすい2月~3月を通過したことで、4月からは新たな資金が入りやすい環境になると考えております。
次に、東京トウモロコシですが、基本は売り方針です。徐々に天候相場に突入してきました。昨日から米農務省が、毎週月曜日引け後に公表されます土壌水分状況では、土壌水分が潤沢な状態であることが確認できました。来週あたりからは、米国中西部の作付けも開始されることから、作付けの進捗具合いが相場を左右することになりそうです。ただし、毎年同じことをお伝えしていますが、作付けは必ず行います。遅れることがあっても、ほぼ100%近く作付されます。つまり、作付遅れで強気になった場合は、機械的に売りを考えるのが良いでしょう。その一方で、仮に私の予想通り、4月・5月に価格帯が下がった場合は、6月以降生育&受粉期でファンドの買い出動が出てくる可能性もあり、今現在の売りは5月まで意識しておくのが良いでしょう。
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