米農務省の需給報告がありました。昨日もコメントしましたが、私の予想に反しまして、思ったほど上方修正されませんでした。3月末に発表されました四半期在庫は、市場予想を1億7500万Bu上回りました。そのため、最大限2017‐18年度の期末在庫は、3月8日の発表よりも1億7500万Bu増加しても不思議ではありませんでした。しかしながら、5500万Buしか上方修正されなかったため、今後はあまり材料視されないと思います。今後は、13日の納会、16日の新補発会に注目していきたいと思います。基本は売り方針で考えております。
さて、本日は東京金についてコメントしていきます。東京金が、2月中旬以来4600円台を回復してきました。この背景としましては、米朝の貿易摩擦に関した一喜一憂、シリア情勢緊迫化(トランプ米大統領は、シリアの反体制派の支配地域である東グータ地区で今月7日に化学兵器が使用された疑いがあることについて、「野蛮な行為」として強く非難。軍事行動も含めあらゆる選択肢を検討していることを明らかにしていた。)が、今後の東京金を揺さぶる材料になりそうです。ただし、一言いいますと、NY金におけるファンドが、ほぼ静観していることから、米トランプ大統領の言動・行動によって、いつでも買い進む準備はしているように思えます。つまり米国の大統領がトランプ氏である以上、何が起きても不思議ではないと、市場も思っていると考えます。
私の見解ですが、先ほどもお伝えしましたようにNY金市場でファンドは買っていません。それなのに1300ドル半ばまで価格が上がっております。これは、正直評価すべき点でしょう。それに加え、ドル円はいずれ〇〇〇円をトライすると予想しております。そうなりますと、円安によるコストアップが考えられるため、4600円前半は通過点と見ます。ただし、ドルインデックスが安値更新しない限りは、NY金の上値も重くなるため、高値を追っかけて買う必要はないと考えます。
よって、安値をコツコツと買い拾う作戦で行くのが良いでしょう。
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