当面は、新興国通貨とユーロの動きに注目していきます。

 8日・9日の2日間で、G7サミットがカナダのケベック州で行われます。その前に、前日の日米首脳会談で、米トランプ大統領の発言から、市場はリスクオフムードとなり、新興国通貨が大幅安となったことをきっかけに、本日、ロンドン市場オープンからユーロ安、貴金属が売り叩かれることとなりました。

 6月6日のコメントから2日後のことではありますが、本日ユーロの上昇に歯止めが掛かったことから、貴金属は当面上値の重い展開と考えております。

 今回のリスクオフが、長期化するとは思いませんが、来週は日米欧の政策決定会合が予定されていることもあり、円、ドル、ユーロの動きが目まぐるしくなると思います。中でも、市場が意識していますのは、14日に予定されていますECB理事会です。QE(量的金融緩和)終了スケジュールが気になるところです。

 来週は、戻れば売られる展開を予想しております。ただ、今の商品は日替わりで動いているため、当面は逆張りを意識しておくのが良いのかもしれません。しかし、東京白金に関しましては、引き続き買い玉維持。少しポジションを軽くしても、買い目線で考えていこうと思います。NY白金が、〇〇〇ドルを超えてこない限りは、ファンドの買戻しは出にくいと思いますが、ファンドの売りポジションが増加していることを考えますと、いずれそのような時期が来ると考えております。再び、新興国通貨に資金が戻れば、期待できることでしょう。

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