第一弾の追加関税は、市場織り込み済み。

 トランプ米政権は米東部時間6日未明(日本時間同日午後)、中国が知的財産権を侵害したとして同国から輸入するハイテク製品等340億ドル相当に25%の追加関税を課す制裁措置を発動しました。

 これに対し中国も「必要な反撃をせざるを得ない」とし、同じ規模の米国産品に報復関税を実施。制裁と報復を繰り返す「貿易戦争」に入りました。

 本日の市場を見ますと、340億ドルの追加関税に対しては、既に織り込まれていたように思います。日経平均も発表後に、まとまった買戻しが入りました。上海総合指数も後場からプラス圏での取引となりました。ただし、中国が報復後、いつもならば米トランプ大統領が、2日以内にツィッターで追加関税をコメントしているため、日本時間夕方から日曜日にかけて、更に200億ドル分の追加関税を示唆する発言をするか、未だ緊張が残るところです。

 とはいえ、米国とEUとの自動車関税引き上げに対しては、両間で歩み寄りを持たせてきております。自動車関税引き上げることにより、米国も大きなだけ気を被るため、それだけは避けて頂きたいところです。

さて、商品市場ですが、このままV字反転は考えにくいと思います。(貴金属について)懸念材料がまだ多すぎます。しかも、今回の米中の貿易戦争により、日本を含む世界経済への影響が懸念されます。

正直、金も白金も買いたいところではありますが、ここで買っても少々時間がかかりそうです。来週いっぱいまでが山場と考えて、対応していこうと思います。

個別商品に対し、ご質問等がありましたら、お電話&メールにて承ります。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事