17日に、パウエルFRB議長の証言原稿の中で、「当面、漸進的な利上げ継続が最善策」などとタカ派的な発言をしたことにより、ドル高・貴金属安となりました。正直、NY市場でこれほど売り叩かれるとは予想しておりませんでした。(NY金時間外取引1220ドル台、NY白金時間外取引810ドル)
17日の東京日中取引までは、金は買い方針、白金はやや売りの中でも中立と予想しておりました。しかし、17日米国市場で貴金属全般売り叩かれ、目先的には若干弱気するしかありません。正直、買いを継続していきたいのですが、今現在の状況下でお話しすることはできません。そのため、本日は東京金が、更に売り叩かれるか否かを、検証していきたいと思います。
上記のチャートは、NY金の日足に、上からDMI、RSI(それぞれテクニカル指標)、一番下に位置していますのが出来高と取組高になります。NY金は、ご覧いただいて理解できますように、安値更新しております。7月3日の1238ドルを下回りました。それに対し、トレンドや行き過ぎ(買われすぎ・売られすぎ)の指標となりますDMIを見ますと、-DIと+DIがかなり拡大しております。
しかも、RSIを見ますと、7月2日のRSIは21.5%となっており、17日現在では26.0%とやや指数が逆行しております。NY金の取組を見ますと、徐々に増加傾向にあり、ファンドが6月12日以降売りを増やしていることを考えますと、更に売り叩いているように思います。今のところ金に関する特別な材料はなく、相場が急反発するとは考えられませんが、今現在NY金だけを見ますと、ハッキリ言って売られすぎと判断しております。よって、安値を売り叩く必要はないと考えます。
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