市場が、いつまで貿易戦争を材料にするか!?

 欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は25日、トランプ米大統領とワシントンで会談する予定になっています。ユンケル氏は会談で、複数国・地域で自動車関税を引き下げる新協定を提案する方向です。しかし、フランスのルメール経済・財務相は、拙速に自動車関税を引き下げるべきでないと主張しています。EU内でも意見が分かれているようです。

 さて、出口の見えないトンネルに突入しているようです。トランプ大統領の中国への追加関税により、為替もガタガタになっている用の思います。自国通貨を切り下げる作戦に出たのは、中国のように思います。それに反論したのは、米国。どちらかと言いますと、習近平国家主席の方が賢く思ってしまいます。

 明日は、いよいよ自動車関税に対して、貿易協議が行われます。当然、1日で結論が出る内容ではありませんが、決裂しないようならば、市場はポジティブに展開することでしょう。しかも、米国はドル上昇を抑えようとしているため、市場が貿易戦争に対し免疫ができますと、NY金をはじめとしたコモディティーに資金が流入することでしょう。既に、中国は市場が冷静に推移しております。NYダウも落ち着いているように思います。日欧の株価が下げ渋りを見せるようならば、来月以降相場の動きが変わることでしょう。私は、それに期待しております。

 簡単にコモディティーのコメントをします。東京金は、下値を確認したいところですが、私自身底値に近付いていると思います。終値ベースで4400円を上抜けるかがポイントになることでしょう。

 東京白金は、いち早く底を打ったと思いますが、明日の米国・EUとの貿易協議次第で、売り叩かれる不安定さは残っていると思います。今後、3000円を維持できるかがポイント。

 東京トウモロコシは、短期的に戻りたがっているようなので、今の水準では仕掛けにくいところ。私自身24000円台は売り場探し、23000円台は買い場探しと考えております。

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