東京白金、レンジか、上向きか!?

 東京白金は、ここにきて一進一退の動きになっております。今年に入り、結局は7ヶ月下げ続けていることになります。その下落要因として挙げられますのは、やはりドル高という事になります。それに加えまして、世界的に電気自動車(EV)へシフトしているのも一つの要因です。ただし、今は世界中の貿易摩擦、米国の制裁懸念などが、今までの相場と別次元の動きをしているようにも思えます。しかし、必ず相場は通常の動きに戻ります。東京白金もこのまま売られるとは思いません。東京金の足並みよりも、東京白金の橋並みが良くなってきましたので、参考程度にチャートでご説明したいと思います。

キャプチャ (48)

 上記のチャートは、NY白金の日足に出来高(棒グラフ)、取組(折れ線グラフ)を組み合わせたものになります。①を見て頂きたいのですが、ここでキーマンは7月2日の大陰線(857.5~811.1ドル)になります。その大陰線が上値を抑えている要因です。その後、7月9日に2日の高値を上抜いたものの、結局は853.5ドルで取引終えました。それ以降は、終値ベースで850ドルを上回ることはなく、800~850ドルのレンジの動きになっております。その動きの中で、次に②をご覧ください。取組(折れ線グラフ)が減少しております。毎週末に公表しますCFTC建玉明細を見ますと、ファンド売りは増えているものの、スプレッド取引が減少しておりました。そうしますと、未だファンド売り方は維持しており、ファンド買い方の玉整理も一巡したと考えております。

キャプチャ1 (5)

 次に、上記のチャートは東京白金日足に一目均衡表を重ね合わせ、DMI(テクニカル指標)を組み合わせたものになります。これを見ますと、一目均衡表の遅行線が実線に本日突入、基準線よりも転換線が上に位置しており、今現在(17時10分)価格が転換線を上回っているといった点から、徐々に相場が変化すると考えております。ただし、下段のDMIは、未だ買いの勢力が弱いっといった点が気になりますが、本日米国がイランへの制裁を再開したことから、材料出尽くし感が出たようにも思えます。しかも、イランは以前の件もあったことから、ある程度は準備していたようにも思います。

 私は、買いで考えておりますが、いずれにしましてもNY白金が850ドルを上回ってこない限りは、レンジ相場が続くことも意識しておく必要があります。

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