昨日のコメントでは、貴金属の下げ過ぎへの反省高となっておりますが、V字反騰はないと考え、小刻みに売買するのが良いとお伝えしました。
その件を踏まえて、本日は東京金のコメントを、ちょっと長めのスタンスで相場をイメージしていきたいと思います。上記のチャートは、上段がNY金月足&一目均衡表、下段は東京金月足&一目均衡表になります。上段のチャートを見て頂きますと、一目均衡表の先行スパン(雲)下限を下回っております。遅行線は実体線の下に位置しており、当面は売り圧力がかかる可能性があると予想します。因みに、上値の抵抗は同指標の基準線から転換線。次に下段をご覧ください。東京金月足は完全に一目均衡表の先行スパン(雲)下限を下回っております。先行スパンの上下限の開きが2円であるため、上抜ける可能性もゼロではありませんが、4112円まで下落した相場であるため、当面は下値波乱を意識しておきたいと思います。
次は短期的な話になりますが、今週末ジャクソンホールで、FRBパウエル議長の講演があります。トランプ米大統領が、パウエル議長の政策に「気に入らない」「FRBは緩和であるべき」とドル高けん制発言をしてきたことから、それまではドル上昇一服することでしょう。そうしますと、NY金は戻りやすくなり、東京金も少し買われる場面があると予想しております。その場面では、売りも視野に入れておく必要があります。
私が弱気になったわけではありません。相場に対応しながら、ここは乗り越えていくしかありません。
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