昨日のコメントでは、東京金の相場は一進一退の動きですが、徐々に底上げすると考え、買い主体と指摘しました。本日の金相場は、米国が中国へ通商協議を提案したことから、貿易摩擦懸念が後退し、ドル安・NY金高となったため、再び東京金は4300円台まで買われました。一進一退の動きから、押し目買いの動きに変化。
本日20時には、トルコの政策金利の発表があります。恐らく、何もないという事は考えられず、市場は3~5%の利上げを予想しております。そのため、トルコリラも17円台をキープしております。利上げに対して市場がどう思うか、本日のポイントです。仮に3%の利上げが物足りないと、市場が感じた場合、既に投資家・金融機関などは、万が一の備えを行っているため、正直8月のようなトルコリラ急落は避けられると予想しております。そのため、トルコリラが再び15円台へ突入するようならば、商品市場全般に売り叩かれますが、そこは弱気せずに買い拾ってみるのが良いでしょう。
仮にトルコの政策金利が無事に通過したとしましても、21日には日米貿易協議、25日~26日FOMC、下旬には日米首脳会談、9月末までが米カナダNAFTA交渉期限となり、ビックイベントが盛りだくさんとなっております。
しかし、今回米国が中国へ歩み寄ったことは、米国側の進展と考えております。このまま、米国が中国へ関税引き上げをあっさり実施しますと、次は日本の番であり、市場は大混乱に陥ることが予想されます。
相場は、時間をかけながらゆっくりと回復するものであり、今回も1か月の時間を費やしたため、徐々に底値から脱出すると予想しております。本日は様子見としますが、突っ込みがあれば、買い増ししていきたいと思います。
<東京トウモロコシ>
昨日、米農務省から需給報告がありました。事前予想をはるかに上回る単収であり、期末在庫も17億Buを超えました。今後、収穫期に入り、米農家の売り物も出やすいため、上値が限定的になることと予想します。詳しい内容は、お電話にてお受けいたします。
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