上記のチャートは、NY金の日足(ロウソク足)、ドルインデックス(折れ線グラフ)の動きを重ね合わせたものです。このチャートを見ますと、6月からのドルインデックスは、94~96ポイントでの動きとなっております。しかしながら、NY金はドルインデックスが94ポイントを上回ったことにより、1300ドル台から1162.7ドルまで下落しました。この背景としましては、米長期国債利回りの上昇も、NY金の売りを誘うこととなりました。
ただ、ここにきて底固さも見せております。といいますのも、ドルインデックスが上昇しましても、NY金は売られにくくなっております。
市場が何を材料にするかがポイントになります。今は、やはりドル高・NYダウ高・米長期国債利回り上昇が主流になっているようです。それに対し、イタリアの予算案に対する混乱、9日のIMFが世界経済見通しを0.2ポイント下方修正、貿易摩擦により米雇用落ち込みなどなどが、金相場を支えているように思います。
しかしながら、やはりドル高が一番上値を抑える要因になります。6月にドルインデックスが94ポイント台に上昇したことをきっかけに、NY金の売りにスイッチが入ったように、95ポイント割れ、若しくは94ポイント割れをきっかけに、NY金の買い(売り方の買い戻し)にスイッチが入る可能性があります。
10月は、米中間選挙の前月になります。市場は、リスク軽減のため、米国へ流入していた資金を回収することが予想されます。そうなりますと、先ほど述べましたドル安・NY金高が予想されます。
因みに、短期的には、しばらく保ち合いが予想されます。〇〇〇〇円は買い拾ってみるのも良いでしょう。
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