相場は、悲観から楽観、楽観から悲観。

 先週末は、欧米で様々な動きがありました。今週は、欧州市場に注目したいところです。つまり、ユーロ次第に動きと予想。ユーロが弱含むことにより、当然ドルは強含むため、貴金属の上値は重くなることでしょう。さて、先週末の動きと今週の動きを考えていきたいと思います。

 まずは、ドイツ南部バイエルン州で14日行われた州議会選で、即日開票され、得票率は保守与党キリスト教社会同(CSU)が過去最低水準の37.2%にとどまり、歴史的大敗となりました。そのため、メルケル政権の痛手となりました。18日からの欧州連合(EU)首脳会議開催を控え、イタリアの予算案の問題、イギリスのEU離脱まど、欧州のネガティブな材料が出やすい環境にあります。一方13日に、米ムニューシン財務長官が、日本との新たな通商交渉のため、※「為替条項」を要求する考えを示してきました。しかしながら、日本は為替操作国に認定していないため、米国が為替に対して指摘することは困難と考えます。ましてや、2国間の日米物品貿易協定(TAG)中、関税を発動しないとしておりますので、自動車に追加関税を課すことはないと、考えております。(ただし、米トランプ大統領ですから・・・。)

 さて、今週は欧州市場から目が離せません。ユーロが売られる要因が多く、そのためNY金の上値は抑えそうです。ただし、市場がネガティブになっていることから、楽観ムードになりますと、素直に上昇しやすいと考えております。、私の考え方では、東京金は買い方針です。私のイメージでは、今週前半は押し目を探したいところです。今週後半から来週にかけて、上値を試す可能性があると予想しております。材料はいろいろありますが、市場が悲観的に考えているのか、楽観的に考えているのかを、最終的に判断していきたいと思います。

※通貨安誘導を防ぐため、一方の国が「通貨安誘導を行っている」と判断した場合に、関税を引き上げるなどの対抗措置を取ることができる仕組み。

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