FOMC後のNYダウ・NY原油注目

本日、朝方発表されましたFOMCの中で、来年の利上げ回数を9月の年3回から2回へ修正、2020年は1回と据え置きました。市場は、それまで来年ゼロ~1回の利上げを予想していたため、タカ派と受け止めたようです。その影響から、NYダウは年初来安値を付け、日経平均も大幅安となりました。しかしながら、今回のFOMCで完全なタカ派というわけではありません。パウエルFRB議長は、その後の記者会見で、世界経済や市場の動向を注視し、経済見通しへの影響を分析すると発言していました。同氏は、言い回しにも気を使っていたように思えますが、市場の反応はネガティブであり、リスクオフが進み円高で、東京商品市場は全体的に売られる結果となりました。

 今回のFOMC後の相場を重視せず、今夜のNYダウ、NY原油の動きを重視する方が良いと考えております。当然、本日の欧州市場はアジア市場を引き継いでいるため弱気に触れることでしょう。来年の利上げを2回と、市場予想を上回りましたが、パウエルFRB議長は、その時々の状況によって利上げを行う言っているため、行わないケースも考えられます。つまり、全体的に安値を売ると、上振れが大きくなるため、安値売りは慎重に行った方が良いでしょう。しかも、NYダウは11日間下げており、既に3000ドル高値から下落していることは意識しておく必要があります。

 そのことを踏まえてですが、今回東京金は戻り売り方針に、やや切り替えていこうと思います。その理由としては、NY金が1250ドルの水準で維持していること、今回のFOMCでややタカ派になったことから、ドルが堅調に推移すると考えているため、NY金の上値は重くなると予想。しかも、リスクオフが重なっているため、東京金の上値は限定的と考えております。ただし、上昇の過熱感はないため、大きな下落を予想しているわけではありませんが、売りで対処していこうと思います。ロスカットは、〇〇〇〇円以上。終値ベースでロスカットとします。

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