金のマクロは、買いのまま!?

キャプチャ

 昨日の東京金のコメントでは、FOMC前の吹き値はいったん利食い、市場がFOMCに対しハト派期待しているため、利食い売りが出ても不思議ではないと考え、一部のお客様は利食いも致しました。

 しかしながら、今回のFOMCの内容を見ましても、弱気はしにくいと考えております。市場が思っていた以上にハト派な内容だったように思います。しかし、ある程度NY金が上昇していたこともあり、やや一服感もあると思います。因みに、昨日のFOMCの内容ですが、皆様方もご存知だと思いますが、FRBパウエル議長は米国経済から世界経済を見据え、利上げをする理由が見当たらないとし、年内の利上げが見送られる可能性を指摘しました。少なくとも、市場は3月の利上げはないと予想しております。注目されていたバランスシート縮小の早期終了に関しましては、バランスシート縮小の修正の用意があると表明したことから、正直、金にとっては追い風のように思います。ただし、東京市場ではドル円の上値が重くなると予想しているため、やや金は保ち合いの動きも考えられます。

 ただし、金にとってはFOMCの内容だけではありません。世界の中央銀行の、2018年金の購入は半世紀ぶりに高水準に達しました。金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によりますと、中央銀行の金購入は270億ドル(約2兆9400億円)相当に達しました。ドルの比率を下げるために金を購入していたようです。そう言ったことから考えましても、金は底堅い動きが予想されます。つまり、何かしらショック安となったとしましても、一番最初に上がりやすいのは「金」だと考えております。

 

 上記のチャートは、NY金の週足に一目均衡表と日柄改良ストキャスティクスを組み合わせたものになります。今までの価格の節目は、1350ドルになります。やはり、その価格水準ではもみ合いを演じる可能性、若しくは上値を抵抗にする可能性もあります。ただし、一目均衡表の遅行線(前方の▢枠)が実体線とかけ離れていることから、テクニカル的にも買い継続と考えております。次にここ最近の週足を見ますと(後方の▢枠)、一目均衡表の雲を上抜け、転換線と基準線が上向きになっております。未だ上値を示唆しているように思います。

 とは言いましても、週足です。短期的な動きには注視しつつ、大勢イメージするものになります。買いの意識を持ちながら、売買トレードをするのが良いと思います。

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