東京白金は、続落しております。正直、私の一押し商品でしたが、先日米金融大手ゴールドマン・サックス・グループが、鉄鉱石や白金の現物取引など縮小する計画があると報道したことや、欧州委員会がユーロ圏の成長率見通しを大幅に下方修正してきたことが主因。再び、NY白金市場で800ドルを割り込むことになりました。
米中通商協議も3月1日に行われることもあり、マーケットで不安心理が漂ったように思います。テクニカルは完全に売り転換し、内部要因も売りに分が出てきたことから、ここは慎重に見ていくべきと考えております。
ただし、悪い話ばかりではありません。6日に世界の白金ETFは増加しております。ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)が昨年11月28日に出したリポートによりますと、2019年の予測では供給が1.6%増、需要が2.4%増であるため、2018年に比べ余剰量は10%減少するとのこと。しかも、同社はパラジウム・ロジウムに比べ格安の白金に投資資金が流れると予想しており、白金ETFが増加すると考えているようです。
とは言え、目先的な動きは、テクニカル要因になると考えております。今は悪材料をどの時点で織り込むかを確認する必要があります。まずは、中国市場が再開する来週月曜日のマーケットを見ていきたいと思います。
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