東京白金は、未だ上値の重い展開が予想されます。ここにきて、南アランドが下落していることから、NY白金の上値が重くなっております。
上段=ドル/南アランド日足 中段=NY白金日足 下段=NY白金取組み&出来高
13日に英精錬大手ジョンソン・マッセイ社が工業貴金属の需給見通しを発表しました。その内容を見ますと、中国やインドの排ガス規制強化が追い風となり、需要減少に歯止めがかかる可能性があるとしました。20年からは、中国やインドでトラックなどの大型ディーゼル車向けの環境規制が強化されるため、数年間は自動車セクターのプラチナ需要が増加すると予想しております。予想レンジは、770~910ドル。
ただし、今は違うところで相場が動いております。米中の貿易摩擦懸念や、イギリスのブレクジット、ドイツの長期国債低迷、南アランド下落などが、上値を重くさせていると考えております。そのため、ゴールドマン・サックスもコモディテー部門から撤退する計画を立てております。
相場は、勝負の世界。当然、売りたい人もいれば、買いたい人もいます。しかも、下げ続ける相場はなく、上げ続ける相場もない。まず、今の相場が上昇に転じるのか、それともこのまま売り叩かれるのかになりますが、一つのポイントを挙げるのならば、2月11日のロウソク足になります。この日は、ゴールドマン・サックスの材料もありましたが、一番の材料は欧州委員会がEU圏の成長率見通しを下方修正してきたことで、大陰線を演じました。(804.4~786ドル)上記チャートの〇枠で囲っている大陰線になります。
そこで、NY白金の取り組みは3054枚増加しました。おそらく、ファンドが売り叩いたための増加だと思います。そうしますと、本日時間外取引の786ドル(18時10分時点)は、未だファンド売りの支配下にあると思います。ただし、804.4ドルを何らかの材料で買いきることが出来ますと、再び反発することが予想されます。つまり、804.4ドルが相場の分岐点になると考えております。
今は、様子見としますが、いずれは買いで勝負していきたいと思います。
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