東京白金は、ようやくマイナス圏で取引終了しました。
一部のお客様にはお伝えしましたが、先週末、世界白金ETF保有残高が減少していたことから、ETF(現物)の利益確定の売りが出ておりました。しかしながら、相場が堅調に推移していたのは、ファンドの買いが集中したからだと判断しております。
上記のチャートは、東京パラジウムの日足になります。3月25日までを示しているチャートです。3月26日以降は、お手元のチャートをご覧ください。パラジウムも買われすぎました。供給不安を材料に買い進まれましたが、東京市場では一般投資家売り、商社買いの構図でした。つまり、今回のパラジウム相場は、一般投資家の売り玉の買戻しにより上昇したと考えております。天井を付けた3月25日に大商いとなり、その後は・・・。
続いて、上記のチャートは東京白金日足になります。今回上昇した要因は、商社売り玉の買戻しと新規買いによるものと考えております。商社のポジションを見ますと、枚数は異なりますがパラジウム買い、白金売りとなっておりました。そのため、商社はパラジウムの買い玉を利食いし、白金の売り玉を一部詰め、買い玉を増やしたように思います。
意外にも天底を商社が作る可能性があります。例えば、天井で商社が売り玉を買い戻す、若しくは底値で商社が買い玉を転売することは少なくありません。商社は、海外と国内の鞘取引(アービトラージ)を行っているわけであり、別に天底は意識していません。
さて、今後の相場ですが、大商いをしているのが4月5日の大陽線(高安3142円~3223円/始終3146円~3205円)になります。その日をポイントと挙げます。この価格を下回るようならば、恐らく白金相場は、終わりの始まりになることでしょう。ただし、現時点では、この水準が、下値抵抗になる可能性が残っているため、もうしばらく慎重に対応していきたいと思います。
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