売られすぎの相場は、弱気したくありません。

 英国ジョンソン・マッセイ社が発行した最新版の「PGM(白金族金属)マーケットレポート(2019年5月版)」によると、19年のプラチナの需給バランスは12万7千オンスの供給不足となり、3年ぶりに不足バランスに転じると予測している。前年は37万2千オンスの供給過剰だった。トラック向けを中心に自動車触媒需要が増加見通しにあることに加え、パラジウムに比べて割安感のあるプラチナへの投資需要が大幅に増加すると見込む。(鉄鋼新聞)

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 上記のチャートは、東京白金日足に回帰トレンド、一目均衡表を重ね合わせ、出来高とRSIを組み合わせたものになります。お客様、会員様にも東京白金相場は売られすぎであるため、〇〇〇〇円以下は買い、もし売る場合は戻ったところを狙うべきと、お伝えしてきました。その理由は、基本テクニカルにあります。回帰トレンドが上向きで推移していること、そのテクニカル指標σ=-2を実体価格が下回っていること、それとRSI短期・中期の乖離があることです。このような状況で相場が下げた場合は、見送る方が良いでしょう。むしろ買いで考える方が、あとあとの相場に役立つことでしょう。ここで売って下げたとしましても、そこを常に狙いますと、大きなしっぺ返しになると、私は考えてます。(売るのならば、日柄をかけて戻らなくなった場面になります。)

 そのテクニカルを踏まえた上で、米中貿易戦争、ジョンソンマッセイ社の需給報告、欧州議会選などを考えますと、一方向に上昇するとは思えませんが、NY白金850ドル、東京白金3000円が節目になりそうです。

 正直、私自身、世界の白金ETFが減少傾向にあるため、NY市場の上値が重くなり、850ドルを下回ると、830ドルもあるかと予想しておりました。ただし、本日の動きを見ますと、3000円前半は弱気したくはありません。もうしばらくは、逆張り(ボックス)相場を演じると予想しますが、徐々に3000円値固めをする可能性があります。よって、マイナス圏では弱気せず、プラス圏では強気せずに、当面は相場に準じてトレードをしていきたいと思います。

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