5月14日に東京白金のコメントをしましたが、引き続き売られすぎの状況継続です。私は正直、売られすぎの状況で一緒になって弱気はしたくありません。仮に新規売りをするのならば、ロスカットを必ず設定するのが良いでしょう。
昨日のNY市場では、米国経済指標が予想よりも悪かったこと、米中貿易摩擦により景気低迷懸念などを受け、ファンドの手じまい売りが出てきたように思います。心理的な節目850ドルを割り込んだことで、市場は弱気になったように思います。しかし、米トランプ大統領は、株安を懸念した発言や、日本・EUに対し自動車などの輸入関税発動を延期するとの見通しから、多少の切り返しは見られました。
下落すると、市場は弱気になりやすいのですが、底を打たない相場はなく、価格が弱材料を織り込むと、一気に切り返しを見せる可能性があります。テクニカル面では、まだ上値の重い展開が予想されますが、3000円割れは買い拾っていきたいと思います。
実際のところ、英ジョンソン・マッセイ社が今年の需給バランスで、4トン供給不足見通しを報告してきたことは、無視してはいけないと考えます。同社は、来年は需要が増加するとの予想を立てていることから、相場を押し上げる可能性があります。
因みに、相場が上昇する要因は、供給不足によるものです。需要は、高くなるとストップする傾向があります。これが、レーショニングです。ただし、買わなければいけない状況であれば、高値であろうが需要は旺盛になります。それが今年末から来年にかけてと予想しております。そのため、今の相場は大きな上昇は期待はできませんが、徐々に下値を切り上げると考えております。下値を意識しながら、ここからは買いを考えたいと思います。
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