昨日から南ア大手労働組合AMCUと鉱山会社との労使交渉が始まりました。3年前は、6月末で2年契約が失効されたことから、7月12日、13日でアングロ・プラチナム社、インパラ社、ロンミン社(現ジバニエ社)の3社と労使交渉が行われました。当初2年15%程度の賃上げを要求していましたが、ロンミン社は業績不振で、労使交渉が難航しました。3社とAMCUとの交渉が平行線となったため、AMCUは3社に対し、紛争宣言を行いました。そのため、9月12日、13日にアングロ社とインパラ社と再協議を行ったようです。つまり、少なくとも2か月間は労使交渉が行われたことになります。
今回の労使交渉の内容は、賃金月額48%アップ、しかも大規模なリストラを阻止する構えとなっております。ただし、アングロ・プラチナ社はパラジウム高騰により業績が良く、どの程度の妥協案が出てくるか注目です。ただし、3年前同様、簡単には解決しないと考えております。
それなのに、このファンドのポジションは安易に考えすぎでは・・・。
上記の棒グラフは、ファンドの買いポジションを示したものになります。丸で囲んでいる時期が、ちょうど3年前の労使交渉になります。かなり、ファンドの買いが増加しているのがご理解していただけると思います。今では、市場は冷静に見すぎているように思います。
こちらの棒グラフは、ファンドの売りポジションを示したものになります。丸で囲んでいるところが、労使交渉の時期です。ほとんど売りポジションがありませんでした。それなのに今は・・・。
いずれにしましても、このような状態が続くとは思えません。ここは、米国の利下げする、しないの動きにはなりますが、しっかりと突っ込みは買い拾っていきたいと思います。
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