東京金は、一日遅れて反応してきました。本来ならば、今月3日・4日に米中貿易交渉進展により、NYダウは高値更新し、米国債利回り上昇、ドル高などから、NY金は1500ドルを4日に下回っても良いと考えておりましたが、結局5日に大幅安となりました。
<今回のNY金の下げを信用して良いのか否か>
正直まだ半信半疑です。来年の大統領選を控え、既に1年切っていることもあり、米トランプ大統領が今更中国に対して強気の姿勢を取るとは思えませんが、現状何も決まっていないというところです。
上記のチャートを見ていただきますと、東京金の売り指標が出ているのも事実です。一つは、一目均衡表の遅行線が実体線を下から上に抜けかかったところで、今回の下落になったこと。もう一つは、MACDが売り転換しかかっていること。ただし、トータルで見ますと、テクニカルは中立であり、本日の価格を弱気するか否かは迷うところです。
上記のグラフは、世界金ETFの残高を表したものになります。そのグラフを見ますと、未だ高水準を維持していることが理解できます。つまり、投資資金が流出していないということになります。それならば、なぜ今回20ドル以上もNY金が下げたのか!?それは、単なるNY金におけるファンドのポジション取りによるものと考えて良いでしょう。
私は、お客様にもお伝えしておりますが、投資資金が金市場から流出しない限り、大きく下げ崩れる相場はないと考えております。その理屈を重ね合わせますと、やはり、今回の下落に対し勝負するのは時期尚早と考えます。今月中旬には、ファンドの45日前ルールの期限になります。それまでにETFが減少するかに注目しつつ、売るタイミングを狙っていきたいと思います。
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