本日の東京金は、大幅反落。ドル高・米長期国債利回り反発により、利益確定売りが出た模様。実際、米金ETF保有残高は更に4.19トン減少しておりました。これで約10トン米金ETFが減少したことになります。
夜間取引後には、再び東京金が反発しております。東京金は、高値から620円、昨日から429円一時的に下がりました。以前にも指摘しておりますように、5%の下げは押し目、10%下げは修正安、パニック売りは15%~20%、つまり、今の価格が7000円近辺ならば、今回高値の下落率は8.8%になります。そのぐらいの下落は、当然意識しておかなければいけません。過熱している相場は、どこかで冷やさなければいけません。それが今回だったということになります。今回は、単なる修正安と考えております。私は、以前からお伝えしておりますが、何回か高値をトライしない限りは、20%のような下落はないと思われます。
<2013年相場>
2013年も金融緩和で東京金が上昇しました。同年2月7日に5081円の高値を付け、3月に4683円まで下げました。この間の下落率は、7.8%でした。その後、4月に5078円の高値を付けたのち、バーナンキショックが訪れます。4月16日に4132円まで売られることとなりました。正味、3日間のことです。その時の下落率は、18.6%です。何を言いたいのかと言いますと、このまま下がるとは思えないということになります。本日の8.8%下落、続いてショック安になるならば、再び7000円前後の価格があると考えております。
このチャートは、いつもお話しますが、私が一番信頼しています回帰トレンド分析になります。ちなみに、東京金つなぎ足(日足)になります。σ=+2を上抜けたところは、過熱しすぎているため、要注意とお伝えしてきました。米雇用統計が高値の急所になる可能性があるともお伝えしてきました。今回の東京金下落により、中心線まで修正してきたため、過熱感は一気に払しょくされました。回帰トレンド分析を簡単に説明しますと、統計学上のものであり、必ず平均値(中心線)まで価格が戻ってくるというテクニカル指標です。
次に、東京金一代足のチャートになります。このチャートを見ますと、本日日中取引でσ=ー2を下回っていることが理解できます。しかも、トレンドは上昇。そのため、本日の安値は弱気できないことになります。それに付け加え、本日日中取引の安値は6412円であり、7月22日と27日の窓をほぼ埋めたことになります。今回の相場は、パニック売りというよりは、利益確定売りであるため、今まで買えなかったヘッジファンドが、買い始める可能性があります。そうして、高値を買いつくことで、次のショック安につながると予想します。
とは言いましても、これだけの大きな動きを演じる相場であることから、リスク管理は十分に取って頂きたく思います。
ちなみに、先日東京ゴムを利食いしたため、本日買いなおしました。170円どころで。日経225は、もうしばらく高値を試す可能性があります。次のステップまで、バランスを取っておきたいと思います。いずれは、日経225売り勝で負していきたいと思います。
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