WPICプラチナ四半期レポート。17:53

本日、WPIC(ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル)からプラチナ四半期(第4四半期)レポートが公表されました。本日は、昨年11月18日に公表した第3四半期レポートと照らし合わせながらコメントをしていこうと思います。

まず、第3四半期レポートの概要だけ掲載いたします。

2020年のプラチナ需給は、37トンの供給不足予測。総供給量は、昨年コロナウィルス感染者拡大による鉱山会社閉鎖や、APC鉱山会社の転炉事故、リサイクル供給10%減少により209.6トンと前年比47.4トン減少を予測。一方、総需要量は、前年比12.8トン減少し247トンと予測しておりました。

続いて、2021年の予測ですが、総供給量は244.6トン(前年比17%増加)と予測、リサイクル供給回復を見込んでるようです。総需要は251.6トン(同2%増加)と予測、全体では7トンの供給不足としておりました。

さて、本日のレポートでは、2020年総供給量は212トン、総需要量は241トンと、需要が思ったよりも伸びず、29トンの供給不足に改正しております。

2021年は、総供給量は247トン、総需要は249トンと予測、需要面では自動車、宝飾品、工業品が力強く回復すると見込んでるようです。そのため、2トンの供給不足と予測しております。

今回のレポートで言えることは、2021年予測で、前回の7トン供給不足から2トン供給不足に予測を修正してきたことです。インパクトには欠けますが、むしろ市場へ期待させることがない数字であるため、段階を踏みながら上昇していくように思います。

話はマーケットに戻しますが、昨日4000円どころで買った玉は、高値から1円足りずに利食いできませんでした。4095円で指値を出していました。しかし、まだ買いポジションを維持しております。プラチナ四半期レポートの内容は、前回よりもインパクトに欠けますが、弱い数字ではありません。次回は5月17日に発表があり、そこでの内容が重要だと思います。

大証金は、そろそろ買いにポジションを傾けていきたいと思います。以前からコメントしていますように、来週のFOMCまでは大きな上昇は望めないものの、リスク回避の金買いが入りやすい時期でもあり、来週には買いに比重を置きます。NY金の取組み減少も一先ず止まった感があるため、ここからはファンドの投げ売りが出にくいように思います。一気に買わず、徐々にポジションを作っていきましょう。

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