大証白金のコメントは、いつも同じような内容になりますので、まずは「時間を戻してみたい」と思います。
昨年9月・10月ごろから私は、貴金属の中で一番割安なのは大証白金であり、5年間の高値を付けていないのは大証白金と述べてきました。しかも、水素燃料車に白金を使用するため、中国政府は企業に必要な白金を購入するよう指示があったことや、パラジウムの代替としての自動車触媒を白金に乗り換えるといったこと、コロナウィルスにより鉱山会社の生産が落ち込んでいることなどから、一番魅力的な商品と言い続けてきました。
耳を傾けて頂いたお客様には感謝しております。それなりの利益を得ることができました。
そこから私は大証白金を高くても安くても買い拾うようになりました。一番我慢したところは、昨年12月の保合い相場でした。しかし、今年に入り上昇のギアが一段階上がり、さらに買い続けました。ただ、私は以前からNY白金1200ドル、大証白金4000円と当面の上値予想していたため、4000円台と4100円でほぼ買いポジションと同枚数新規売りし、様子を見ることにしました。しかしながら、その後一気に大証白金価格が4524円まで上昇し、正直手も足も出ませんでした。しかしながら、コメントでは新規売りの話は一切せずに、相場がまだ下がるしか述べてきませんでしたが、お客様には2月19日以降4200円台からポジションを売り越しにしていただきました。なぜ売り越しにしたかと言いますと、やや期待需要により内外のファンドの買いが増加し、NY白金においてはスプレッド取引が増加したため、修正安があると予想したからです。私は、3800円までの修正安があっても不思議ではないと考えており、正直4000円でも売りポジションを増やしました。
3月5日に金融商品が全面安となったため、大証白金を3800円台で途転買いに回りました。そこから今の相場になります。
私は、やはり白金需要が今後も伸びてくることや、鉱山会社の事故、南ア電力不足といった供給不安もくすぶっていることから、更なる高値を暗示しているように思います。ちなみに需要が増加する見込みであるということは、簡単には下げないということになります。
白金相場に値ごろ感は無用であり、先日2週間かけて修正安を演じた相場であるため、今は高値買いする前に、まず買い仕込む感覚で、前日比マイナス圏では新規買いをするのが良いと考えます。それがスタートラインです。まだまだ上昇の伸びしろがあると考えております。
簡単ではありますが、昨年から今年前半の白金への思いをお伝えしました。
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