200億円を2兆円までしたヘッジファンド・アルケゴス社。しかし、今回のブロック取引で、2兆円ほどの追証が出たため、あえなくポジションを解消することになりました。その被害者として挙げられているのは、ご存じのようにN社とC社。それ以外にも出てくるか否かがポイントになり、しかも他ヘッジファンドへ影響を及ぼすかも注意したいところです。
しかしながら、3月という四半期末により、ファンドポジションは縮小傾向となっているため、影響力は限定的のようにも思えます。ただ、注意する必要はありますので、少し枚数(ポジション)を抑えながら、4月からの相場に臨みたいと思います。
大証白金は、以前にもコメントしたように徐々にボラティリティが小さくなってきております。しかし、昨日もそうですが、大証白金の下値を確認しながら価格水準を引き上げているようにも思え、きっかけ次第でファンドの買いが入りやすいと考えております。そのきっかけになりやすいのは、31日に米バイデン大統領がインフラ投資の詳細を発表します。米バイデン大統領は、環境インフラ投資に4年間で2兆ドル(220兆円)を投じると公約を掲げており、今回はその実現に向けた話が出てくることでしょう。そうしますと、ここ最近NY白金におけるファンド買いポジションが縮小していたことから、4月入りに向けた新規買いが入ってきても不思議ではありません。しかも、ここ数日間NY白金取組が減少していることから、推測ではありますが、スプレッド取引が減少している可能性があります。スプレッド取引が減少しますと、上昇しやすくなります。ただし、これは私の推測です。今週末にならないと確認はできません。
大証金は、まだ強気する相場ではありませんが、大証市場6000円、NY市場1700ドルが下値ポイントになりそうです。ドル高、米長期金利上昇にもかかわらず、今の水準を維持していることは、やはり世界的に金に対して必要性があるのかもしれません。昨日も指摘しましたように、大相場を期待する商品ではありませんが、レンジ内での逆張りは依然有効と考えております。
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