昨日の米ISM非製造業雇用指数や、本日の中国PMIは、市場予想を上回ったにもかかわらず、白金市場は買いが続かず、やや4200円台で膠着状態となっております。白金にとっては、好材料にもかかわらず、上値が重くなっているのは、やはり内外でファンドの買いが手控えているからだと考えております。
しかし、
このチャートをご覧いただきますと、未だ上昇トレンド継続中となっております。話は、少しそれますが、時間軸は人によって異なります。ディトレードをするならば5~15分足、2~3日内のトレードならば60~240分足、大相場を狙うならば週足と、私は考えております。私の持論ですが、短期でのトレードはローリスク・ローリターンであり、値幅を取ることはできません。しかし、週足を見ながら、日足・60分足を意識すると、何となくではありますが、相場を組み立てることができます。私の場合、60分足は相場観を語るものではなく、新規をエントリーする指標として用いております。
話は戻りますが、以前にもお伝えしておりましたが、上昇しているのが強い相場と考えるのではなく、下値を切り上げているのが強い相場と考えた方が、リスクは軽減すると思います。上記のチャートで、期待需要により2月に4524円まで上昇しましたが、あくまでもこれは先を見据えた買いによるものであり、材料出尽くし感が出やすくなります。その一方で、徐々に下値を切り上げるということは、現時点での実需の買いが入っている表れでもあるため、下値は限定的になるケースが多いです。(ショック安を除いては)
そのように考えると、今は期待需要で上昇している相場ではなく、徐々に下値を切り上げている相場ということが分かります。「相場のことは相場に聞け」という格言があるように、素直にその流れについていくのが良いと考えております。
続いて、大証金です。今の状況下で、金は強気しにくいのですが、今の水準ならば私は買いで考えております。NY金は、すでにFRBのテーパリングを意識し、1700ドル割れも演じましたが、その材料は織り込まれたと判断しております。米長期金利上昇、ドル高が、もっとも金にとっては売り要因になりますが、考えてみてください、その材料が20日続いたからと言って、20日NY金が下げ続けますか!?私は、下げ続けないと思います。下げる場合は、売らせてもらえないくらい一気に下げることでしょう。なぜならば、違った意味での需要も出やすく、むしろ各国中央銀行にとっては買いのチャンスだからです。(一気に下げる=ショック安=不透明感漂う場合は、さすがの中央銀行も様子を見ることでしょう。)
そういったことを踏まえると、NY金1800ドル、大証金6300円があっても不思議ではありません。市場が弱気になっているからこそ、買いで臨むのが良いでしょう。ただし、6300円どころは利食いで考えたいと思います。
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