大証金は、順当に上昇していましたが、やはりNY金1800ドルの壁は超えられなかったようです。もう一段米長期利回りが低下すると、ドル安も進みやすくなり、そこで金に買いが集中するかポイントになります。本日の日中取引では、米長期利回りの低下よりも、ユーロ安、ドル高、円高で大証金は値を消したように思います。ただし、基本は押し目買い方針で考えております。以前のコメントを参考にしてください。
さて、大証白金ですが、以前から指摘していましたが、やはりファンドは売りポジションを増やしておりました。本日の動きを見ますと、4200円台では買い方の手じまい売りが成行で出ていたように思います。(恐らく一般投資家の手じまい売り)4200円台でも、かなり弱い動きを見せておりました。材料不足といったところなのかもしれません。本日発表のアングロ・アメリカン・プラチナの第一四半期の生産高は、前年同期比7%増加しておりました。その他の貴金属も増加していました。この鉱山会社は95%正常に稼働していたようです。このことも買い要因にはなりません。
話は戻しますが、先週一週間で海外ファンドは売りポジションを増やし、その反面、一般投資家は買いポジションを増やしていました。このチャートをご覧ください。
このチャートの中で、先週一週間(4月12日~4月16日)の値動きをご覧ください。海外ファンドは1627枚売り越し(前週430枚売り越し)、一般投資家は4488枚買い越し(同1413枚買い越し)にしていました。この数字を見ただけで、一般投資家の安心買いが出ていることが理解できます。そのため、ここ数日間は非常に上値が重かったと思います。
この相場が上がらない理由は、やはりファンドが買っていないということです。今では、ロンドン現物価格よりも大証白金は10~15円割安となっております。割安を買いに行くのはセオリーですが、一般投資家の買いポジションが大量にあるため、多少上昇に時間が価格可能性があります。ファンドが売り越しから買い越しに変化するだろうと思われる価格帯は、①の4288円を上抜けた4300円台なのかもしれません。再三述べていますように、慎重に対応していきたいと思います。
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