大証白金は、やや割高。17:15

 昨日お伝えしたように、昨日が金融商品の山場になりました。

昨日の米国市場では、NY原油、シカゴコーンともに下落したことから、CRB(商品先物)指数が2.41%低下したことに対するインフレ警戒が後退し、恐怖指数低下、米長期利回り低下が、株式相場の安心感を誘ったようです。ただし、まだ安心はできません。多少なりとも今回の株式下落の余韻はまだあります。そのことを注意しながら、相場を組み立てていきたいと思います。

 

 NY金は、米長期利回りが低下することで買い安心感が出ることでしょう。期待インフレ率が2.51%(5/13)と高水準を維持しており、長期利回り低下により、実質金利も当然低下することになり、そのことが投資家の買いを誘うと思われます。NY市場における大口投機家の買いポジションも縮小していることから、まだまだ新規買いが入るように思います。

 

 大証白金は、昨夜4234円まで下落し、12日の安値4241円を下回りましたが、本日の終値で4300円を維持していることから、徐々に下値を切り上げている動きとなっております。しかし、今の大証白金価格は現物価格よりも10円~20円割高であり、この修正は欲しいところです。来週月曜日には、ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)からプラチナ四半期需給報告があります。先日、ジョンソン・マッセイ社が、2021年はプラチナ需要3.1トン増加する見通しを発表しました。さて、WPICも強気予想を出すのか注目したいと思います。買い方針不変。

 

 大証トウモロコシは、一日遅れでシカゴコーン期近がストップ安になりました。当然と言えば当然ですが、恐らく、市場がインフレに警戒し始めたことから、買い方ファンドの手じまい売りが殺到したのでしょう。昨日もコメントしたように、勝負するところは今ではありません。今回の下落により、上昇相場にやや亀裂が入りましたが、2021年度のコーン成約が市場予想の上限であることから、未だ需要旺盛と考えておくべきでしょう。つまり、12日のコーン需給報告で上値は重いものの、需要旺盛で底堅い動きを見せると予想。よって、大証トウモロコシ35000円~37000円のレンジをイメージしておきたいと思います。

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